「娘の皮膚病が悪化…一人で逝かせられない」 故パク・チソンさんの母親が残した遺書

 女性お笑いタレントのパク・チソンさん(35)が2日、自宅で母親とともに遺体で見つかった件をめぐり、本紙の取材の結果、母親が残したものとみられる遺書には「娘が皮膚病で苦しんでおり、最近皮膚病が悪化し、さらに苦労していた。娘を一人だけ逝かせることはできない」という内容が記されているという。

 ソウル麻浦警察署はこの日、パク・チソンさんの父親から「妻と娘が電話に出ない」との通報を受け、パク・チソンさんの父親とともにソウル市麻浦区内にあるパク・チソンさん宅を訪問し、パク・チソンさんと母親が亡くなっているのを午後1時44分に発見したという。仁川市出身のパク・チソンさん一家は、母親とパク・チソンさんだけがソウルで生活しており、父親は別に暮らしていたとのことだ。

「娘の皮膚病が悪化…一人で逝かせられない」 故パク・チソンさんの母親が残した遺書

 現場にはパク・チソンさんの母親が書いたとみられるノート1ページ分のメモが残されていた。本紙の取材の結果、このメモには「娘が皮膚病で苦しんでおり、最近ほかの病気の治療をする過程で皮膚病が悪化し、さらに苦労していた。娘を一人だけ逝かせることはできない。夫に申し訳ない」という内容が記されていたという。パク・チソンさんは2014年に受けたインタビューで、日光アレルギー(光線過敏症)を患っており、肌がデリケートなため、化粧もできないと自ら打ち明けていた。

◆【写真】パク・チソンさんと母親の悲報に衝撃

 しかし、パク・チソンさんは先月半ばまでさまざまなイベントをこなすなど、積極的に活動を繰り広げていた。そんな中、先月23日に内容が明かされていない何らかの手術を受けた。手術当日、パク・チソンさんはスポーツ朝鮮による電話取材で「きょう(10月23日)手術することに決まった」とした上で「小さい手術なので心配はいらない。11月には回復に専念するつもり」と話していた。その後、外部での活動を中断。芸能界関係者からオファーの連絡を受けたパク・チソンさんは「体の具合がよくないので応じるのは難しい。大きな病院に行かなければならなそうだ」と説明し、断っていたとのことだ。

 二人の遺体には死因を特定するだけのはっきりとした手がかりが残っておらず、警察はひとまず服毒した可能性に重点を置いているという。警察の関係者は「母娘の死亡の経緯については捜査中だが、他殺の可能性は低いとみている」と語った。

クォン・スンワン記者

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