【ソウル聯合ニュース】韓国歌謡界では今年下半期にボーイズグループが相次いでデビューする。デビューを控えたグループのメンバーは、既に知名度がありファンがいるアイドルオーディション番組出演者が多く、激しい競争が予想される。
◇「プロデュース101」出演者が新グループ結成
まず目を引くのが韓国の音楽専門チャンネルMnetのオーディション番組「プロデュース101」シリーズの出演者や同番組から誕生したグループ、X1(エックスワン、今年1月解散)出身のメンバーがいるグループだ。
芸能事務所、マル企画から今月23日にデビューする9人組男性グループ「GHOST9(ゴーストナイン)」のメンバーには、昨年放送された「プロデュース101」のシーズン4に当たる「プロデュースX(エックス)101」に出演後、グループ「TEEN TEEN(ティーンティーン)」を結成しデビューしたイ・ジヌ、イ・テスン、イ・ウジンが含まれている。
また、10月5日にデビューするOUIエンターテインメント初のボーイズグループ「WEi(ウィーアイ)」には元X1のキム・ヨハン、プロデュースX101に出演したカン・ソクファ、「プロデュース101 シーズン2」(2017年放送)に出演したチャン・デヒョン、キム・ドンハンがいる。
INFINITE(インフィニット)、Golden Child(ゴールデン・チャイルド)を輩出したウリムエンターテインメントも元X1のチャ・ジュンホをはじめプロデュースX101の出演者を含む7人組グループ「DRIPPIN(ドリッピン)」の10月デビューを目標に準備を進めている。
ある歌謡界関係者は、プロデュースX101で注目を浴びた出演者が各自の所属事務所から年内デビューを目指しているため、ボーイズグループのデビューが下半期に集中しているようだとの見方を示した。別の関係者は「新型コロナウイルスの流行が長期化し、これ以上デビューを先送りできない事情もあるようだ」と話している。
今年4月にスターシップエンターテインメントからデビューしたCRAVITY(クラビティ)、8月にYGエンターテインメントからデビューしたTREASURE(トレジャー)が頭角を現しており、下半期のボーイズグループのデビューラッシュが歌謡界に新風を吹き込むか注目される。
◇独自の「世界観」にも注目
未知の世界と遭遇して成長する過程を強調したり、これを壮大な世界観として掲げたりすることも最近の新人ボーイズグループの特徴だ。世界観はグループの魅力を増やし、ファンをのめり込ませる要素であるため、最近K―POPで積極的に取り入れられている。
FNCエンターテインメントの6人組グループ「P1Harmony(ピーワンハーモニー)」は10月のデビューに合わせ、グループの世界観を長編映画化して公開する。事務所関係者は「一つの世界観がメンバー、ファン、音楽、社会的メッセージなどと調和し、(P1Harmonyが)英雄になっていく過程を連作アルバムで表現する計画だ。ファンは同じ世界観を共有しながらアーティストとともに成長していくことを共感できるだろう」と説明した。
BTS(防弾少年団)の所属事務所、ビッグヒットエンターテインメントとMnetがタッグを組んだオーディション番組「I-LAND」は「殻を破って生まれる少年たち」をテーマに、特別に設けられた空間「I-LAND」で練習生たちが生き残りをかけて熾烈(しれつ)な競争を繰り広げる過程を放送した。
今月18日の最終回で新グループ「ENHYPEN(エンハイフン)」のメンバー7人が決まった。ENHYPENはビッグヒットエンターテインメントと総合コンテンツ大手、CJ ENMの合弁法人「ビリーフラボ」から年内にデビューする予定だ。
GHOST9は「地球空洞説」に着眼した世界観をベースに活動する。地球内部の異世界に住んでいた九つのゴーストキャラクターがGHOST9と初めて会う過程を描いた映像がこのほど公開された。