釜山国際映画祭はチケット争奪戦の予想 コロナで規模縮小=韓国

【釜山聯合ニュース】韓国南部・釜山で毎年開催されている釜山国際映画祭(BIFF)が、今年は規模を縮小して開かれる見通しとなり、例年にない激しいチケット争奪戦が予想される。新型コロナウイルス感染拡大防止のための「社会的距離の確保」措置が現在の第2段階で据え置かれた場合、観客数は屋内の劇場なら50人、屋外の上映会場は100人未満に制限される。

 今年の釜山国際映画祭は新型コロナ感染拡大の影響で、当初の計画より2週間遅れで10月21~30日に開催される予定。68カ国・地域から192本の作品が招待される。

 釜山国際映画祭の事務局によると、今年の作品は映画祭専用館「映画の殿堂」の5スクリーンのみで上映され、著作権保護などの観点からオンライン上映は行われない。例年は2~3回だった1作品あたりの上映回数も1回に減るため、チケットを手に入れるのはかなり難しくなりそうだ。

 観客数が屋内50人、屋外100人未満に制限されれば、全作品のチケットが売り切れても観客の総数は1万人程度と例年の20分の1にとどまる。

 主催側は、秋夕(中秋節、今年は10月1日)連休後の新型コロナ感染状況などを見極めた上でチケットの販売日程を確定させる予定だ。チケットはオンライン販売のみで、会場では販売しない。

 同映画祭の関係者は15日、オープニング作品、クロージング作品はもちろんのこと、カンヌ国際映画祭の公式セレクションに選ばれた作品など、主な作品が早くも映画マニアの関心を集めていると説明。「販売するチケットが少ないため、激しい競争が予想される」と伝えた。

 今年は開会式や閉会式などの行事を中止し、映画の上映のみを行う。オープニング作品は7人の香港の監督によるオムニバス「七重奏:香港の話」(原題)、クロージング作品はタムラコータロー監督のアニメ「ジョゼと虎と魚たち」に決まっている。

 ただ、新型コロナの感染がさらに広がれば、場合によっては映画祭の開催そのものが中止になる可能性もある。

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