新型コロナに苦しむ今、もう一度見たい韓国型パニック映画は？

　世界中が騒がしい。新型コロナウイルス感染症の拡大により、マスクを外して外を歩くのが怖くなった。また、台風の北上により恐怖心が増している。安全に対する準備を済ませた後、韓国型パニック映画を見ながらともに「希望」について話をしてみてはいかがだろうか。『新感染　ファイナル・エクスプレス』『＃生きている』『白頭山』『TSUNAMIーツナミー』『FLU　運命の36時間』『ヨンガシ　変種増殖』に至るまで、見ごたえがある韓国型パニック映画6本を紹介しよう。

◆コン・ユ×チョン・ユミ×マ・ドンソク『新感染　ファイナル・エクスプレス』
・公開日：2016年7月20日
・通算観客動員数：1157万1779人
・主要キャスト：コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、キム・スアン、キム・ウィソン、チェ・ウシク、アン・ソヒ
・説明：『新感染　ファイナル・エクスプレス』は、正体不明のウイルスが全国に広がり、大韓民国で緊急災難警報令が宣布された状況下で起きる出来事を描く。ソウル駅から韓国高速鉄道（KTX）に乗って安全な都市・釜山に向かい、生き残るため死闘を繰り広げる。韓国映画界において初めて試みられたゾンビ映画で、ゾンビのリアルな動きを描写し、さまざまな人間群像が共感と感動を呼んだ。

◆ユ・アイン×パク・シネ『＃生きている』
・公開日：2020年6月24日
・通算観客動員数：190万1169人
・主要キャスト：ユ・アイン、パク・シネ
・説明：『＃生きている』は、『新感染　ファイナル・エクスプレス』以降、韓国映画界で2番目の試みとなったゾンビ映画だ。『新感染　ファイナル・エクスプレス』はゾンビと戦う人間たちの姿を描いた一方、『＃生きている』は生き残るため家に孤立した人々の心理を追う。ドアの外で繰り広げられることに恐怖を感じ、家族を心配する心、明日への希望が持てないことが、現代と重ねられて妙な共感を呼んだ。

◆ソル・ギョング×ハ・ジウォン『TSUNAMIーツナミー』
・公開日：2009年7月22日
・通算観客動員数：1132万4958人
・主要キャスト：ソル・ギョング、ハ・ジウォン、パク・チュンフン、オム・ジョンファ
・説明：2004年に歴史上類がないほど多くの死傷者を出したインドネシアでの津波をモチーフに、釜山・海雲台を津波が襲ったことから繰り広げられる物語を描いた作品。最も大切なものを守るための死闘が描かれている。映画『国際市場で逢いましょう』を演出したユン・ジェギュン監督がメガホンを取り、韓国的な情緒が色濃く込められている。

◆イ・ビョンホン×ハ・ジョンウ×マ・ドンソク×チョン・ヘジン×スジ『白頭山』
・公開日：2019年12月19日
・通算観客動員数：825万2669人
・主要キャスト：イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソク、チョン・ヘジン、スジ
・説明：白頭山が噴火する。そして、追加の爆発が予測される。史上まれに見る災難を防ぐため、韓国と北朝鮮による秘密作戦が繰り広げられる。特殊戦司令部のチョ・インチャン大尉（ハ・ジョンウ）は北朝鮮の武力部所属の1級要員リ・ジュンピョン（イ・ビョンホン）と接触し、災難を防ぐために死闘を繰り広げる。災難という状況を目の当たりにした韓国と北朝鮮の姿を通じ、「一つの」半島に暮らしていることを伝える。

◆キム・ミョンミン×ムン・ジョンヒ×キム・ドンワン×イ・ハニ『ヨンガシ　変種増殖』
・公開日：2012年7月5日
・通算観客動員数：451万6063人
・主要キャスト：キム・ミョンミン、ムン・ジョンヒ、キム・ドンワン、イ・ハニ
・説明：大韓民国に人間の脳を操り、水の中に飛び込むよう誘導して溺死させる致死率100％の「変種の寄生虫ヨンガシ」が広がった。政府は感染者を全員隔離収容する国家的対応体制に突入し、その中でジェヒョク（キム・ミョンミン）は家族を助けるため治療剤を求めて孤軍奮闘する。伝染力が高いウイルスの発生、新型コロナウイルス感染症をめぐる状況の中で、一段と観客の熱中度が高まるものとみられる。

◆チャン・ヒョク×スエ×パク・ミナ×ユ・ヘジン『FLU　運命の36時間』
・公開日：2013年8月14日
・通算観客動員数：311万7859人
・主要キャスト：チャン・ヒョク、スエ、パク・ミナ、ユ・ヘジン
・説明：致死率100％の、類例のないウイルスが大韓民国で発生。これは、呼吸器を通じて感染する。わが国では国家災難自体を発令し、都市を封鎖する決定を下す。逃げる間もなく混乱に見舞われた大災難の中で生き残るため、人々は死闘を繰り広げる。大災難の状況下でマスクをした人々とスクリーン越しに向き合い、今自分の隣にいる人がどれほど大切なのかをあらためて感じさせる作品だ。

チョ・ミョンヒョン記者