【Pickcon】夏の思い出と言えば…リビングのテレビで泣いて、笑って、ときめいて、心待ちにしていた、あの夏のドラマたち。2012年以降の思い出の夏ドラマ5作品を振り返ってみた。
◆ロマンスが必要2(2012年) 出演:チョン・ユミ、イ・ジヌク
タイトルにもなった名セリフ通り、『ロマンスが必要』な2人を通じて「愛」という話題を取り上げる。チュ・ヨルメ(チョン・ユミ)とユン・ソクヒョン(イ・ジヌク)は高校の時から12年間で5回付き合って別れた。別れたものの、今も一つ屋根の下と言える空間で暮らしている。だが、それぞれが別のロマンスをはぐくんでいくのを見て、複雑で微妙な感情が芽生え始める。
今も多くの人々が「人生で一番のドラマ」に挙げる作品だ。名セリフとして2つを挙げたが、ほかにも胸に残る数多くの言葉がちりばめられている。『ロマンスが必要2』を見た人々が一番たくさん残した視聴後の感想は「恋がしたい」だ。多分、この感想の中に「思い出の夏ドラマ」に選ばれる理由が込められているのだろう。
放送期間:2012年6月20日-2012年8月9日
◆君の声が聞こえる(2013年) 出演:イ・ボヨン、イ・ジョンソク
パク・スハ(イ・ジョンソク)は超能力を持つ少年だ。人の心を読むことができる。国選弁護士チャン・ヘソン(イ・ボヨン)はパク・スハと出会って変わる。特に2人がかかわることになる殺人犯ミン・ジュングク(チョン・ウンイン)とのエピソードはドラマへの集中度を高め、前述のセリフを誕生させた。
法廷ドラマにヒューマニズム、そしてロマンチック・コメディーまで網羅し、すべてが調和している。気をもみながら見ているうちに、夏の緑の下で繰り広げられるイ・ジョンソクとイ・ボヨンのロマンスにほほ笑み、胸を打たれるエピソードに涙する。そのためか、今も法定物の要素を盛り込んだドラマの中で「レジェンド」と言われている。放送当時24.1%(ニールセン・コリア調べ)という高視聴率をマークし、主演イ・ボヨンは同年、SBS演技大賞を受賞した。
放送期間:2013年6月5日-2013年8月1日
◆主君の太陽(2013年) 出演:コン・ヒョジン、ソ・ジソブ
『主君の太陽』というタイトル通り、2人の物語だ。名前がチュ・ジュンウォン(ソ・ジソブ)なので主君(韓国語でチュ君と主君は同じ発音)、名前がテ・ゴンシル(コン・ヒョジン)なので太陽(韓国語でテ嬢=テさんと太陽は同じ発音)だ。チュ・ジュンウォンは主君=暴君のように見えるが、トラウマ(心的外傷)を抱える大型ショッピングモール「キングダム」の社長、テ・ゴンシルは陰気でよく泣く女性職員だ。テ・ゴンシルはある大きな事故の後から幽霊が見えるようになった。ところが、チュ・ジュンウォンの体に触れると幽霊が消えることに気づく。2人は怖いけれども悲しい事情を抱える幽霊たちを慰霊することになる。
「ロマンチック・コメディー・ホラー」、つまりロマンス、コミック、ホラーという全く合いそうにない組み合わせを見事に一つにした新しいジャンルのドラマ。特に、時おり登場する幽霊のインパクトが強く、夏の夜に涼しさをもたらしてくれる作品。各エピソードに幽霊それぞれの生前の事情が面白おかしく、だが感動的に描かれているのが『主君の太陽』ならではの魅力だ。放送当時は最高視聴率21.8%(ニールセン・コリア調べ)を記録し、視聴者に愛された。
放送期間:2013年8月7日-2013年10月3日
◆サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~(2017年) 出演:パク・ソジュン、キム・ジウォン
2017年に放映された『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』は、スペックが足りないためにマイナーな人生を余儀なくされている現実の中でも、誰が何と言おうと我が道を行こうとする若者たちの物語。この作品はパク・ソジュンとキム・ジウォンのロマンスだけではなく、若者たちの痛みを描いて多くの人々の共感を集めた。
パク・ソジュンはテコンドー韓国代表を夢見ていた格闘技選手コ・ドンマン役を、キム・ジウォンはニュースアナウンサーを夢見ていたが、現実ではデパートの案内係しているチェ・エラ役を演じている。23年来の友人が恋人関係に発展するというストーリーと、パク・ソジュン&キム・ジウォンのビジュアルの化学反応がお茶の間を夢中にさせた。こうした人気でパク・ソジュンとキム・ジウォンは2017年の「KBS演技大賞」でベストカップル賞を受賞、それぞれミニシリーズドラマ部門の優秀男優賞と優秀女優賞を手にして人気を証明した。
放送期間:2017年5月22日-2017年7月11日
◆キム秘書はいったい、なぜ?(2018年) 出演:パク・ソジュン、パク・ミニョン
『キム秘書はいったい、なぜ?』はナルシシストの副会長イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)と、彼は完ぺきに補佐してきた「秘書界のレジェンド」キム・ミソ(パク・ミニョン)のロマンスを描いた作品。万能秘書のキム・ミソがある日退社を宣言すると、イ・ヨンジュンはそんなキム・ミソをつかまえて自分の感情を確認し、本格的な恋の駆け引きが始まる。
パク・ソジュンは「ナルシシスト」というキャラクター設定を完ぺきにこなす一方で、過去のトラウマに苦しむ姿で母性愛を刺激し、視聴者の心を揺さぶった。パク・ミニョンは彼女ならではのビタミン笑顔と洗練された美しさ、時には肝の据わったところを見せ、「ロマンチック・コメディー最適化」と言われる演技を見せた。
この作品は放映中、ずっと話題をさらい続けた。スタートから6週連続でドラマ話題性1位をキープ、視聴率も同時間帯の地上波ドラマの数字を上回り、人気を立証した。特に「twoパク・カップル」と呼ばれた2人は熱愛説が降ってわくほどのロマンス・シナジー(相乗効果)を発揮した。
放送期間:2018年6月6日-2018年7月26日