【ソウル聯合ニュース】韓国の大手芸能事務所、YGエンターテインメントの新人男性グループ、TREASURE(トレジャー)が7日、シングル「THE FIRST STEP: CHAPTER ONE」をリリースし、デビューした。
TREASUREは、YGが2016年デビューのガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)以来4年ぶりにデビューさせたアイドルグループ。メンバー数はYG所属のグループとしては過去最多の12人で、このうち4人は日本人だ。
メンバーたちはこの日、ソウルで開かれた記者懇談会で、TREASUREについて「これまでのYGのスタイルに独自の個性を加えたグループ」と紹介した。
YGはBIGBANG(ビッグバン)、2NE1(トゥエニィワン、16年に解散)、BLACKPINK、WINNER(ウィナー)など、ヒップホップをベースにした自由なパフォーマンスを披露するグループを輩出してきた。グループのメンバーが6人を超える場合はほとんどなかったが、TREASUREは大人数グループで、リーダーもチェ・ヒョンソクとジフンの2人が務める。
チェ・ヒョンソクはTREASUREの特徴について「大人数のメンバーが一緒に踊りながら歌う。これがYGの先輩グループとの最も大きな違いではないかと思う」と説明した。
デビューシングル「THE FIRST STEP: CHAPTER ONE」はタイトル曲「BOY」と「COME TO ME」の2曲で構成されている。「BOY」と同曲のミュージックビデオ(MV)にはTREASUREの個性がよく表れている。
「BOY」は自分の感情のコントロールに未熟な少年が初恋の相手に思い切りアプローチするという内容の曲。シンセサイザー、ベース、ドラムの調和が緊張感を高めている。
TREASUREはBLACKPINKの弟分として、そしてYGが久しぶりに送り出す男性グループとして、デビュー前から注目を浴びた。オーディション番組「YG宝石箱」でメンバー選抜の過程が放送され、デビュー前からファンも確保した。そのおかげでデビューシングルは予約注文だけで17万枚を突破した。
メンバーは、デビュー前からの高い人気を全く予想できなかった上に、まだ実感が湧かないと口をそろえる。
ジフンは「私たちが多くの方から愛されている理由は、先輩グループがK―POPの影響力を世界に示したからだと思う。そのおかげでTREASUREがスムーズに海外のファンとコミュニケーションを取ることができている」と話した。
メインボーカルのパン・イェダムは世界的な活躍を見せるBLACKPINKについて、「いつあのようになれるのか」という憧れの対象であり、「懸命に(デビューを)準備できる原動力になった」と語った。
デビューシングルには最近のアイドルグループには必須ともいえる世界観が垣間見える。先月公開された予告映像では、平凡な人が世の中を変えるということ、何が何でも自分だけの宝物を探せというメッセージを強調している。
パン・イェダムは「新大陸を発見したコロンブス、電球を発明したエジソン、初めて月面着陸したアームストロングのように、平凡な人たちが日常で発見したことが世の中を変えた。私たちも初めの一歩で世の中を変えることができるという情熱を音楽に込めた」と説明した。
TREASUREは今後の目標についても語った。
チェ・ヒョンソクは「いつも皆さんにエネルギーを与える、(K―POPの)歴史の1ページを刻むことができる、いつまでも語り継がれるTREASUREを目指したい」と意気込みを示すとともに、初心を忘れないことも誓った。