「100ウォン(約8円)タクシー」に続き、「1000ウォン旅客船」が全羅南道に相次ぎ登場している。全羅南道霊光郡は6月1日から、運航距離に関係なく、旅客線の運賃を一括して1000ウォンとする、と5月19日発表した。群議会は前日、「霊光郡1000ウォン旅客船運営条例」を制定した。
霊光地域の島を行き来する島民たちは、1000ウォンだけ払えば旅客船に乗ることができる。これまで運賃は向化島ー落月島3300ウォン、向化島ー松耳島4800ウォン、ケマ港-鞍馬島5000ウォンなどだった。落月島、松耳島、鞍馬島の利用客数は年間1万5000万人ほどと推定される。郡は関連予算1億ウォンを編成した。
これに先立ち、昨年1月には全羅南道高興郡で1000ウォン旅客船を導入している。
全羅南道は広域地方自治団体で初めて、2014年に100ウォンタクシーの導入に乗り出した。100ウォンだけ払えばタクシーで地域のあちこちをめぐることができる。2018年には、陸地に続いて海へと「庶民の交通福祉」政策の範囲を拡大することとし、1000ウォン旅客船の導入を手掛けた。
1000ウォン旅客船交通福祉政策の中核は、船の路線と距離に関係なく、単一料金1000ウォンを適用するというもの。ただし、料金は距離が近い片道運賃8340ウォン以下の生活区間だけに適用する。1時間ほどの距離で、島民が最も多く利用している。
1000ウォン旅客船は木浦市、麗水市、新安郡など七つの市郡に属する164の島を行き来する53の旅客船の乗客が対象だ。およそ6万5000人となる。