ソウル市内の泰陵、江陵、懿陵など朝鮮王陵の林道9カ所が開放される。京畿道九里市の敬陵と徽陵の脇道は今回初めて開かれることになった。
文化財庁宮陵遺跡本部は5月16日から来月30日まで朝鮮王陵の林道9選を開放する、と5月14日発表。このたび開放される朝鮮王陵の林道は▲九里・東九陵「敬陵ー養苗場」林道▲九里・東九陵「徽陵ー園陵」林道▲南楊州・広陵「禁川橋ー丁字閣」林道▲南楊州・思陵「ホンサル門ー陵寢裏手」林道▲ソウル・泰陵&江陵「泰陵ー江陵」林道▲ソウル・懿陵「天蔵山」林道▲坡州・長陵「陵寝トゥルレッキル(遊歩道)」▲坡州・三陵「恭陵裏手」林道▲華城・隆陵&健陵「隆陵ー健陵」林道などだ。
ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」を確保し、訪問者同士2メートル以上離れること、林道内は一方通行とすること、トイレなど公共施設を利用するときは必ずマスクをすることなどを呼び掛けている。
新型コロナウイルス感染症の拡大により今年1月から4月末までに王宮を訪れた観覧客は前年に比べ減少したが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されている朝鮮王陵を訪れた観覧客の場合、42.4%増加した。このうち、都心から近いがうっそうとした森が広がるソウル市内の献陵、仁陵、金浦市内の章陵、ソウル市内の泰陵、江陵などの観覧客の増加率は88%を超えた。