徳寿宮璿源殿の敷地内にカフェ&展示館造成へ、観光客らホッと一息

徳寿宮璿源殿の敷地内にカフェ&展示館造成へ、観光客らホッと一息

 徳寿宮璿源殿の敷地内に、貞洞一帯をめぐる観光客のための展示室とカフェができる。

 文化財庁宮陵遺跡本部は3月30日、徳寿宮璿源殿の敷地内にある、日本による植民地時代の建築物である朝鮮貯蓄銀行の重役の私邸を補修・整備し、昔の璿源殿の姿を収めた展示室と休息空間にすると発表した。予算15億ウォン(約1億3300万円)が投じられ、来年オープン予定だ。

 璿源殿は歴代の王の肖像画・御真をまつり、祭祀を執り行っていた殿閣だ。日本による植民地時代に撤去された後、京畿女子高校の敷地として使われていたが、在韓米国大使館の所有となり、2011年に再び韓国へ所有権が戻った。宮陵遺跡本部復元整備課のパク・チュンヒョン主務官は「展示室には璿源殿の昔の姿の写真や漆黒の歴史を収めた変遷史の資料を展示する計画だ」とした上で「貞洞一帯の近代史探訪をする観光客たちがお茶を飲みながら休めるカフェも、1階・2階に設ける」とコメントした。

 展示室とカフェは徳寿宮璿源殿の復元が本格的に推進される2030年まで期間限定で運営する計画であり、その後保存するかどうかは追って決定するという。

許允僖(ホ・ユンヒ)記者

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