大邱の週末の風景。まるで時間が止まったかのように都市が静かだ。中心街の東城路にあるビルに最近できた大観覧車も止まっている。週末になると恋人たちが思い出をつくるために列をなしていた、大邱の「話題のスポット」だ。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、運転がストップした大観覧車は、状況が落ち着くまで運転を無期限中断している。ドローンの力を借りて空から見下ろしてみた。曇り空の下、無彩色の大邱と赤い観覧車が悲しみの対比をなしている。
新型コロナウイルス感染症が広がりを見せた大邱は、黙ってその傷を癒している。行き交う人たちも少なく、顔を合わせた人たちもできるだけ会話を減らしている。新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、みんながそれぞれ活動一つ一つに気を配っている。しかし、互いに送り合う眼差しだけは温かい。目でやり取りするあいさつと小さな行動で互いに応援し合う。訪れる春とともに、にぎやかな都市の姿が戻ってくることを祈るばかりだ。
オ・ジョンチャン記者