故チェ・ジンシルの遺産、遺族間で財産権巡り裁判沙汰

【STARNEWS】女優の故チェ・ジンシルと野球選手の故チョ・ソンミンの遺児、ファニ君（19）とジュニさん（17）の前で、残された財産権を巡り遺族が紛争を繰り広げている。

　あるメディアが4日、チェ・ジンシルの母親チョン・オクスクさんがチョ・ソンミンの父チョ・ジュヒョンさんを相手取り、昨年7月に退去および建物引き渡しを求めて起こした裁判で勝訴したと報じた。原告チョンさんは被告チョさんに対し、「建物を違法占有している関係で財産権を行使できない」と主張していた。

　チェ・ジンシルの財産相続者は現在、息子ファニ君、娘ジュニさん兄妹に名義が移転している。2人には、京畿道南揚州の土地（田畑およそ490坪）と家屋（3階建て、敷地およそ240坪）がある。（合計およそ730坪規模、鑑定価格22億ウォン＝現在のレートで約1億9900万円。以下同じ）

　しかし、兄妹2人の後見人であるチョンさんが売買または賃貸などの法的権利を行使できるようになっており、一方チョさんは故チョ・ソンミンの結婚20年前からここに住んでいたが、チョ・ソンミンの死後、兄妹2人に相続されて名義が移転した。現在は、家屋1階に入っているレストランの賃貸料と屋上にある移動通信アンテナ設置の賃貸収益などを巡って双方に意見の差が生じ、チョンさんがチョさんを相手取って退去命令などを求める裁判を起こしていた。

　ソウル中央地裁は昨年10月、「被告（チョさん）は法的権利者である原告（チョン・オクスクさん）に不動産を返して退去せよ」と判決を下した。ただし、チョさん夫婦については家屋が売れるまで居住し、不動産の売買（鑑定額22億ウォン）後はそれまでの占有権を認めて2億5000万ウォン（約2260万円）を補償することとした。

　1968年生まれのチェ・ジンシルは、2000年に野球選手のチョ・ソンミンと結婚し、1男1女をもうけたが04年に離婚。その後は『バラ色の人生』、『悪い女、善い女』、『ラスト・スキャンダル』などさまざまなドラマに出演し、再起に成功した。しかし2008年10月2日、40歳で世を去った。

ハン・ヘソン記者