【STARNEWS】ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)が、日本でボックスオフィス1位を制した。韓国映画が日本でボックスオフィスの首位に立つのは、2005年の『私の頭の中の消しゴム』以来15年ぶり。
興行通信社が17日に明らかにしたところによると、『パラサイト』は先週末(2月15・16日)、『1917 命をかけた伝令』を抑えて日本のボックスオフィス1位になった。先月10日の『パラサイト』日本公開時は5位スタートだったが、口コミで次第に順位を上げ、今月10日の第92回アカデミー賞で作品賞など4冠に輝いたニュースが伝えられると、ついにボックスオフィスの首位に立った。
日本の配給会社側は「『パラサイト』の正確な週末売上額は現在集計中」としつつ、「オープニングで5位だった韓国映画が順位を上げていってヒットに成功し、ボックスオフィスの首位を制するのは今回が初めて」と明かした。
韓国映画は、2000年代中盤の韓流ブームで、チョン・ウソン、ソン・イェジン主演『私の頭の中の消しゴム』が30億円の売り上げを記録するなど人気を集めた。続いてペ・ヨンジュン、ソン・イェジン主演の『四月の雪』(27億5000万円)が2位、そして3位はチョン・ジヒョン主演『僕の彼女を紹介します』(20億円)だ。
だが2000年代後半、外交上の摩擦などで韓流ブームが途絶えたことにより、日本は韓国映画に背を向けるようになった。『タクシー運転手 約束は海を越えて』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』など韓国では観客1000万人を動員した作品も、日本ではさしたる結果を出せなかった。
『パラサイト』の日本でのヒットで、日本に映画韓流が再び起こるかどうか期待されている。
チョン・ヒョンファ記者