【ロサンゼルス聯合ニュース】韓国のポン・ジュノ監督の最新映画「パラサイト 半地下の家族」が、米カリフォルニア州で12日(現地時間)に開かれた第25回放送映画批評家協会賞授賞式で監督賞と最優秀外国語映画賞を受賞した。
特にサム・メンデス監督との共同受賞となった監督賞は「アイリッシュマン」のマーティン・スコセッシ監督、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のクエンティン・タランティーノ監督などの巨匠を退けての受賞という快挙となった。
「パラサイト」は5日の第77回ゴールデングローブ賞では外国語映画賞を受賞したものの、監督賞と脚本賞は受賞を逃した。
ポン監督は授賞式で、全く予想していなかったためコメントを準備していないとしながら、「予想できないことがよく起きるが、まるで予想できない事件が繰り広げられる『パラサイト』のようだ」と驚きながら、喜びを語った。
また受賞したことよりも、ノア・バームバック監督、スコセッシ監督、タランティーノ監督など、敬愛する監督と共に候補に名を連ねたことがうれしいと話し、スタッフや出演者など関係者に感謝を伝えた。
「パラサイト」は作品賞、脚本賞、編集賞、美術賞、アンサンブル演技賞にもノミネートされていたが、受賞を逃した。
作品賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が選ばれ、脚本賞、助演男優賞(ブラッド・ピット)、美術賞の4部門での受賞となった。