国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されている慶尚北道安東市の河回村に昨年、歴代最多となる観光客が訪れたことが分かった。
安東市は、2019年に河回村を訪問した観光客は117万119人で、1994年に観光客の集計を始めて以来、最多となったことを1月2日に発表した。2019年5月に英国のエリザベス女王の次男アンドルー王子が訪問したことが、観光客増加につながったものとみられる。これまでの最高記録はエリザベス女王が訪問した1999年の108万9586人だった。
河回村は2010年にユネスコ世界文化遺産に登録された後、昨年まで6年連続で年間100万人以上が訪れた。2014年の105万人を皮切りに、2015年には103万人、2016年には102万人、2017年には104万人、2018年には105万人と、徐々に増えてきた。
河回村では昨年、バラエティー番組やドキュメンタリー、ユーチューブ動画など100件以上の番組が撮影された。最近では「河回別神クッ(巫女が行う祈願の儀式)仮面遊び」が2020年ユネスコ人類無形文化遺産への登録申請対象に選定されたのを受け、公演観覧に関する問い合わせが相次いでいるという。
近くにある屛山書院も、河回村へと観光客を呼び込んだ。屛山書院は昨年7月、安東の陶山書院とともに「韓国の書院」としてユネスコ世界文化遺産に登録された。クォン・ヨンセ安東市長は「さまざまな見どころや文化体験イベントを強化し、河回村を大韓民国を代表する観光地につくり上げたい」と語った。