寒い冬がやって来たが、釜山では最近、日が暮れた後、夜景を楽しもうという人でにぎわっている。来年まで釜山市内のあちこちで開催されている「光祭り」を見にやって来る人たちだ。
冬の釜山の夜を美しく彩る代表的な光祭りは、中区光復路「釜山クリスマスツリー文化祭り」(来年1月5日まで)、釜山鎮区釜田洞「西面ツリー祭り」(来年1月5日まで)、海雲台区中洞「海雲台光祭り」(来年1月27日まで)など。釜山の東側に位置する海雲台から中間の西面、西側の旧都心・光復路など3カ所でたくさんのLEDツリーが輝き、それぞれ魅力を振りまく。
今年で11回目を迎える「クリスマスツリー文化祭り」は釜山の光祭りの中で最も歴史が長く、規模も一番大きい。開幕式(11月30日午後5時30分、光復路特設ステージ)とは別に、15日からツリーがライトアップされてきた。光復路の入り口には「2019韓国-東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会談」を記念し、ASEAN10カ国の国旗を10本のツリーに飾った「祝福のツリーの森」が設けられた。光復路区間には「光の帆船」が停泊しており、頭上には星、雪、爆竹模様のLED飾りがぶら下がっている。大きな「中心ツリー」をマントのように包んでいる光のカーテンは、幻想的な雰囲気を漂わせている。光の傘、光の噴水など、さまざまなテーマのツリーが1300メートルにわたり設置され、美しい光を放つ。12月からはコンサートやクリスマス祝賀公演、クリスマス映画上映などのイベントも開催される。
「西面ツリー祭り」は今年初めて開催される。同イベントは「Be Moved:変化と感動」をテーマに、釜山鎮区の田浦カフェ通り、若さの通りなどで行われる。さまざまな大きさのツリーではLEDライトが闇を照らし、華やかな映像も流される。光のオブジェ制作工房、インディーズバンド公演、クリスマスラブリーコンサート、希望のツリー作り、新年除夜カウントダウンパーティーなどのイベントが企画されている。
「海雲台光祭り」は「海雲台、光の海」というテーマで九南路、海雲台市場、海雲台温泉街などで繰り広げられる。今年は海雲台海水浴場でも「光の城」など華やかな照明で飾られたツリーが光を放つ。海辺にはうねる波を思わせるオブジェ「光の波」なども設置された。「全国キャロル競演大会」「サンタクロース100人出征式」などさまざまなイベントをはじめ、地域の商人たちが祭りの期間中サンタクロース姿で顧客に割引サービスを行う「サンタデー」イベントも実施される。来月中に運航が始まる水営江リバークルーズの就航を記念し、 水営江近くのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)ナル公園散策路では「リバークルーズLEDフェスティバル」が来年1月末まで開催される。公園の散策路の木々に設置されたLED照明が毎晩美しく輝く。海雲台区の関係者は「夜にリバークルーズを楽しみながら眺める夜景は、忘れられない思い出になるだろう」と語った。