12月20日から来年1月3日にかけて、建築家ザハ・ハディドが設計した東大門デザインプラザ(DDP)の建物の外壁が巨大な展示場に変身する。日が沈んで暗くなると、東大門デザインプラザのシグネチャーとも言える屈曲した銀色の外観を用い、華やかな光と映像、音楽が結合した大型ライトショーが繰り広げられるというわけだ。その圧倒的な規模、目を離せないほどの躍動感が、東大門の夜景を完全に変えるものと期待されている。
ソウル市とソウルデザイン財団は、東大門デザインプラザの建物全面を大型スクリーンとして活用し、さまざまなコンテンツのメディアファサードを繰り広げる冬の光のフェスティバル「DDP LIGHT」を今年から始めると発表。「DDP LIGHT」を、オーストラリアの冬に当たる5月末に開催され観光客を引き寄せている「Vivid Sydney」のような、代表的な夜間観光コンテンツに発展させる計画だ。東大門デザインプラザがソウルの文化資産へと成長し、東大門を中心に地域経済と観光の活性化に寄与するものと期待される。
世界の各都市でも、観光客が大幅に減る晩秋から冬にかけて光のフェスティバルを開催し、観光資産として活用している。「Vivid Sydney」だけでなく、中国ハルビン(1ー2月)、日本・大阪(12月)、ベルギー・ヘント(2月)、フランス・リオン(12月)、オランダ・アムステルダム(12ー1月)、フィンランド・ヘルシンキ(1月)などで有名な光のフェスティバルが開かれている。
「DDP LIGHT」の今年のテーマは「SEOUL HAEMONG」で、ソウルと東大門の歴史と現在、未来をデータ視覚化コンテンツとして示す予定だ。トルコ出身の世界的なメディアアーティスト、レフィック・アナドルがメイン作家として参加し、人工知能(AI)を活用したメディアファサード演出分野をリードするアーティスト、ミン・セヒが総監督を務め、タッグを組む。
ソウルと東大門の過去を見せる写真と市民たちが撮ったソウルの写真データを収集し、これを人工知能とマシンラーニングのような技術で解析、組み替え、光と映像で表現する。