「ソリプル・フェスティバル2019」(9月21日-9月28日)が開催されたソウル市瑞草区内の盤浦大路。いつも多くの車で混み合っていた道路に子どもたちが座り、チョークで色とりどりの絵を描いていた。危険だから絶対に出てはいけないと何度も言われていた場所。境界が崩れるやいなや、人々の顔には自由があふれていた。手をつないで車道の真ん中まで歩いてきた親たちも、地面に座ってしばし童心に返った。
数万人が盤浦大路を埋め尽くし、半日で1キロメートルを超える車道が色鮮やかな絵でいっぱいになった。フェスティバルが終わってみんなが眠りに就いた夜。およそ10代の撒水車が一斉に道路に水をまき、通り過ぎた。カラフルな絵が描かれた画用紙はうそのように、あっという間にグレーのアスファルトに変わった。そして以前と同じように車がびゅんびゅん走り始めた。まるで、少しの間童話のような夢を見ていたようだ。
オ・ジョンチャン記者