1950年代の南北の写真を車内に展示、DMZトレインが走る

 1950年代後半、6・25戦争(朝鮮戦争)直後の韓国・北朝鮮の生活像を見てみたかったら、DMZ(非武装地帯)写真展に出掛けてみてはいかがだろう。7月17日から終了日を設けることなく、竜山駅ー都羅山駅を走るDMZトレインの車内でDMZ KOREA写真展が開催されている。展示の特徴の一つが、無期限だという点。「オープンラン」形態の展示で、終了日を前もって定めず、引き続き展示を行う予定だという。

 今回の展示は、2018年10月末から京畿道坡州市にあるキャンプ・グリブスで開催されている写真展を拡大したもので、1953年の休戦協定締結後、板門店にいた中立国監視委員会(NNSC)の軍人たちが撮影した南北の貴重な姿が収められている。

1950年代の南北の写真を車内に展示、DMZトレインが走る

 展示作品の中には、一般の人たちがなかなか見られなかった50年代後半の開城の住民たちの日常の様子、1953年から8年間にわたりポーランドに送られた1500人の北朝鮮の戦災孤児たちの写真もある。また、列車の乗客たちが写真展に関するハガキを利用することができる「DMZハガキコーナー」も用意された。

 なお、展示を見ることができるDMZトレインは週5日運行しており、竜山を出発する都羅山平和観光商品と連携。この商品は、都羅山平和公園、第3トンネルなどをめぐるコースになっている。乗車券の予約はレッツKORAIL(韓国鉄道公社)、商品の予約はKORAIL観光開発のホームページでできる。

ソ・ミヨン記者

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