今月4日、人気アイドルグループ防弾少年団(BTS)メンバーのジョングクさん(22)は異例の空港ファッションでカメラのフラッシュの洗礼を受けた。日本の大阪公演(6-7日)のために出国するところだったが、濃い灰色トーンの生活韓服を着て金浦国際空港出国場に姿を表したのだ。この日、ツイッターには「改良韓服」「生活韓服」が実時間トレンドに浮上した。実時間トレンドとは、現在注目を集めている関心事を表示してくれるリアルタイム検索ワードサービスだ。
話題になった韓服は、釜山の僧服専門インターネットショッピングモール、チジャンサが今年発売した3万4000ウォン(約3100円)の新商品だということが分かり、この企業は時ならぬ特需を享受している。ショッピングモールのホームページは一時、サーバーがダウンする事態になった。ジョングクさんは今月だけで4回連続、この企業の改良韓服を空港ファッションとして着用して現れた。BTSが日本での日程を終えて入国した17日にはジョングクさんだけでなく別のメンバー、ブイさん(24)もこのブランドの韓服を着ていた。
チジャンサの関係者は「該当製品は協賛した服ではないため、どのような経路でジョングクさんが着ることになったのか知ることができない」として「注文が増えて、現在は配送が遅延するほどだが、われわれのような小さい企業も『防弾特需』を享受できるとは思わなかった」と話した。
同じ製品を注文したという20代のファンは「生活韓服がこんなに洗練された服だなんて今まで知らなかった」として「最近流行しているオーバーフィット(本人のサイズよりゆったり着ること)にもマッチするし、日常生活でも十分に着られるようだ」と話した。海外ファンたちの間でも「韓国の伝統服がこのように現代的だとは驚きだ」「韓国に行ったら必ず一着買ってこよう」などの反応があふれている。
韓国イメージコミュニケーション研究院のチェ・ジョンファ理事長は「生活韓服で韓国のイメージを自然にアピールした成功的な民間外交事例として評価することもできる」と話した。BTSは「リーズナブルな価格帯」のファッションアイテムをたびたび身につけて完売させることで有名だ。6月にブイさんが身に着け、品切れ大乱を引き起こしたパレット型の小さなブローチは、英国の無名作家が制作し、オンラインで販売した1万5000ウォン(約1380円)の製品だった。