ビルがびっしり建ち並んだソウル都心でも、森の中のように緑陰を満喫することができる場所がある。まさに、ソウル市が紹介する、さわやかな木陰いっぱいの「ソウル夏の緑陰道」だ。ソウルの緑陰道はテーマ別に分類されており、さまざまな魅力を感じることができる。交通の便がよく、さまざまな見どころ、グルメ、歴史や文化を楽しめる緑陰道として、三清路、孝子路、敦化門路、貞洞路がオススメだ。
【歴史・文化を感じる緑陰道】
◆三清路
朝鮮王朝の法宮・景福宮と国立現代美術館の間にあり、2010年から一般人に開放されている三清路は、市内の中心に位置し、交通の便がよく、近くの景福宮、国立現代美術館、国立民俗博物館などを観覧することができる。三清公園の方に向かうと、画廊や食堂が建ち並ぶ三清洞カフェ通りがあり、デートコースとしても人気が高い。
◆孝子路
景福宮の入り口から始まる孝子路は、景福宮の塀に沿って歩きながら思いにふけることができる、静かな道だ。近くにあって無料で観覧することができる国立故宮博物館では、さまざまな公演や文化イベントだけでなく、子ども・大人・家族向けのさまざまなプログラムが企画されているため、事前に情報をチェックしておくとよい。
◆敦化門路
敦化門路の近くには自然とマッチした昌徳宮、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている宗廟がある。宗廟は朝鮮王朝時代の歴代王や王妃の位牌を奉り祭祀を行う場所だ。
◆貞洞路
貞洞路は、ソウル市内で最も美しい道路の一つとして挙げられる場所だ。特に、カナダ大使館前にある古いエンジュの木は樹齢550年といわれ、威容を誇っており、貞洞路を歩くときはよく見てほしい。