「故チョン・ミソンは役に魂を込めて立体感を出す名優だった」

「故チョン・ミソンは役に魂を込めて立体感を出す名優だった」

 「映画ギャラリー」が、6月29日に急逝した女優チョン・ミソン(48)を追悼した。

 「明るくない内容だが明るく、つらくてもつらくない風に、泣きたくても泣かない姿で、お互いが無言で守ってあげるという内容。それが結局のところ、しっかりした家族なんじゃないか。悲しみの後に希望があり、苦痛の後に幸せが来るということを全て披露している。家族という垣根を今一度考えてみることができる映画になればと思う」。これは女優チョン・ミソンが、『マイ・ラスト・ラブ~私に残った愛を~』(チン・グァンギョ監督、2017)のインタビュー当時残した言葉だ。

 「人々が覚えているチョン・ミソンは、ほんとうに温かく和やかな、この時代の母親というものであって、悲報に接した瞬間は沈痛な思いが倍化したようだった。チョン・ミソンはどの作品にもあまりに情熱的に臨み、一つ一つのキャラクターに渾身の魂を込めて立体感を出してくれる名女優だった。チョン・ミソンが女優として歩んできた数多の足跡は、今後多くの人々によって語られ、末永く記憶されるだろう。謹んで故人の冥福を祈り、旅立たれた場所ではどうか安らかにと切に願う」。

 チョン・ミソンは6月29日午前11時45分ごろ、全羅北道全州に位置するホテルの客室のトイレで亡くなっているのが発見された。演劇『実家の母と2泊3日』の全州公演のため同ホテルに滞在していた。公演まであと数時間というところで極端な選択をしたといわれ、衝撃が広がっている。

シン・ヒョリョン記者
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