横領、買春、売春あっせんなどの疑いが持たれている歌手V.I(28、本名:イ・スンヒョン)の韓国軍入隊をめぐり、入営延期の期限があと一週間で満了する。先月、V.Iに対する拘束令状が棄却されたのに伴い、追加の入営延期措置が取られたかどうか関心が集まっている。
これに先立ちV.Iは今年3月、兵務庁に「現役兵入営延期願」を提出している。当時V.Iは、兵役法61条および兵役法施行令129条(入営日等の延期)で定めている「その他のやむを得ない事由」を根拠に、入営延期の申請を行った。
兵務庁はV.I本人が取り調べに臨むため入営延期願を提出したことや、捜査機関から延期要請を受けたことなどを根拠に、3カ月間の入営延期を決めた。これにより、V.Iの入営日は6月24日まで延期された。
兵務庁の関係者によると、V.Iの再入営の日取りはまだ確定していないという。
兵務庁は6月25日以降、V.Iを含め、延期された兵役履行義務者に対して入営日を通知する予定だ。V.Iが入営延期を再度希望する場合、入隊5日前までに入営延期願の書類をソウル地方兵務庁に提出しなければならない。
今年で満29歳になるV.Iは、満30歳になる来年までに、必要な場合は最大4回の追加延期を申請できる。ただし、以前申請した「その他のやむを得ない事由」で再度延期を申請する場合は、1回に限って追加延期が可能だ。
兵務庁の関係者は「規定により、同一の事由(その他のやむを得ない事由)では1回しか追加延期ができない。その後は、法に抵触しない場合、ほかの事由で延期願を出すようになっている」と説明した。
V.Iが入営延期を申請しなかったり、ソウル地方兵務庁が入営延期に「理由がない」という結論を下したりした場合は、V.Iに対する捜査は入隊と同時に憲兵へ移され、警察と共助捜査を行うことになる。
一部からは、捜査が進行中の状況でV.Iが韓国軍へ入隊するではないか、という懸念も出ている。