【ロンドン聯合ニュース】世界で活躍する韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)のワールドツアー「LOVE YOURSELF:SPEAK YOURSELF」のロンドン公演が1日夕(日本時間2日未明)、ロンドン北西部のウェンブリー・スタジアムで行われた。
ロンドンの大衆文化とスポーツの象徴である同スタジアムは6万人の観客で埋め尽くされ、BTSが世界的なミュージシャンであることを証明するステージとなった。
7人のメンバーは誰よりも同スタジアムで行う公演の意味を承知していた。かつて、英ロックバンド、クイーンが公演を行った場所であり、サッカー韓国代表のエース、孫興民(ソン・フンミン)が所属するイングランド・プレミアリーグのトットナムの本拠地でもあったため、世界的な知名度がなければ公演を開催すること自体が難しい。
公演は強烈なビートのヒップホップ「Dionysus」で幕を開けた。BTSは各メンバーのソロ曲やヒット曲「Boy With Luv」「DOPE」「FIRE」「FAKE LOVE」など2時間40分にわたり24曲を熱唱した。
終盤に差し掛かるとメンバーはファンに視線を合わせながらあいさつした。
JIN(ジン)は映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見たとしながら、1985年に同スタジアムで行われた「ライブ・エイド」に出演したクイーンのフレディ・マーキュリーをまねて、観客席に「エーオ」と掛け声をかけた。熱狂する観客たちも「エーオ」と応じた。
JIMIN(ジミン)は「今日は本当に美しい日だった。心の奥から愛していると言いたい。私たちは皆さんのおかげで今この場所に立つことができた」と、ファンへの感謝の気持ちを伝えた。
SUGA(シュガ)は「ロンドンはいつも僕に忘れられない衝撃を与えてくれる。今日を絶対に忘れないでほしい」と語った。
リーダーのRM(アールエム)は米ビルボードのメインチャート入りよりさらに驚いたのは全英チャート入りを果たしたときだったと振り返りながら、「皆さんはいつも歴史的に偉大なミュージシャンを輩出したので、英国は僕にとってより大切な場所だ。皆さんはわれわれがこの仕事を続けてもよいという生きた証拠だ。防弾少年団はこれからも皆さんのために歌う」と約束した。
V(ブイ)は「今夜のこの気分を一生記憶する」と話し、J-HOPE(ジェイホープ)は「この瞬間をARMY(ファンクラブ)と分かち合うことができて幸せだった」と感激の表情を浮かべた。JUNG KOOK(ジョングク)は「これからもこの旅を共にしよう」と呼び掛けた。
ロンドン公演は2日まで行われる。7~8日はワールドツアーのパリ公演がパリ郊外のスタッド・ド・フランスで開かれる。