仁川国際空港高速道路で事故に遭い死亡した20代の女優はハン・ジソンさんであることが確認された。28歳だった。
ハン・ジソンさんは今年3月9日に結婚してから2カ月で事故に遭ったということで、いっそう涙を誘っている。
ハン・ジソンさんは2010年に4人組の女性アイドルグループB.Dollsのメンバーとしてデビューした。その後、ドラマ『最後から二番目の恋』『ハッピー・シスターズ』、映画『ワンパンチ』などに出演した。
ハン・ジソンさんは6日午前3時52分ごろ、京畿道金浦市内の仁川国際空港高速道路上で停車した後、車の外に出て、タクシーとスポーツタイプ多目的車(SUV)に相次いでひかれ、死亡した。
ハン・ジソンさんは当時、ベンツ(C200)を運転していたが、「用を足したい」と夫が言ったため、片道3車線の高速道路の第2車線に車を止めて外に出た。その時タクシーにひかれ、続いてSUV車にもひかれて死亡した。ハン・ジソンさんが車外に出た理由はまだ分かっていない。
警察は、交通事故処理特例法上の致死容疑でタクシー運転手B容疑者(56)とSUV車を運転していたC容疑者(73)を立件した。2人は「走行中、突然ハン・ジソンさんが現れて、停車できなかった」と話しているという。
ハン・ジソンさんの夫は警察の事情聴取に「近くの花壇で用を足して、車に戻ったら事故が起こった。なぜ路肩ではなく道路の真ん中の車線(第2車線)に車を止めたのか分からない」と話しているとのことだ。
警察は、同乗者の夫が停車理由を述べていることから、車が故障したものではないと見ている。また、路肩ではなく第2車線に車を止めていることから、車のドライブレコーダーなどを分析してさまざまな可能性についても調べている。
警察は、国立科学捜査研究院にハン・ジソンさんの遺体の解剖を依頼するなどして、正確な事故経緯を調べる方針だ。