【ソウル聯合ニュース】一時的な人気と侮る見方もあったが、そうではなかった。世界で活躍する韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)は超大型台風だった。12日にリリースされたニューアルバム「MAP OF THE SOUL:PERSONA」は、BTSが量的にも質的にも確固たる世界を構築したアーティストに成長したことを証明した。
米ビルボードが15日(以下、現地時間)にウェブサイトに掲載した記事によると、同作はメインアルバムチャート「ビルボード200」の最新ランキングで初登場1位を記録。これでアルバム3作連続の全米1位となる。
ニューアルバムの成功は予想された結果とはいえ、破竹の勢いには驚かされる。
4バージョンで発売されたアルバムの予約枚数は11日までに302万1822枚に達し、タイトル曲「Boy with Luv」は15日までに音楽配信サービス大手、スポティファイのチャート「グローバルトップ200」で3位にランクインした。スポティファイの米国での順位は、ビルボードと並び人気のバロメーターとされる。
また、BTSが13日に米ニューヨークで行ったインターネットライブは、当日午前だけで9億5000万個のハート(いいね!)を獲得し、世界的な注目度を実感させた。
韓国の音楽評論家のキム・ホンシク氏は、聯合ニュースの取材に対し「ビルボードのメインシングルチャート『ホット100』は1曲のみの順位だが、『ビルボード200』は実際にアルバムを購入する人が多くなければチャートインできない」とし、「発売から5日でアルバムチャート1位が確実視されていることから、時間が経つほどさらに爆発力が増すだろう」と見通した。
また、「『ビルボード200』での1位やスポティファイ、iTunes(アイチューンズ、米アップルのコンテンツ配信サービス)での成績などはBTSが普遍的なファン層を確保したという証しだ」とし、「ビルボード・ミュージック・アワードはもちろん、グラミー賞など世界的な授賞式でも受賞の可能性が高まった」と述べた。
BTSシンドロームは、2012年から13年にかけて「江南スタイル」で一世を風靡(ふうび)したPSY(サイ)とは質的に異なるという分析も出ている。
大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は「BTSの人気は決して一過性の流行ではない」としながら「PSYは米国市場でイベント的な要素が強く、急激に反応を得て一瞬でしぼんだ。これと異なり、BTSは特定のファン層に限らず裾野を広げている」と説明した。
チョン氏は「BTSには成長過程を共有するファンが非常に多い。BTSが成長すればファン層も拡大し、ファン層が拡大すればBTSも共に成長する構図だ」とし、「このように持続可能なパターンが長期間続くだろう」と予想した。