韓国最多の植物品種を誇る忠清南道泰安郡の千里浦樹木園で4月12日から28日にかけて、モクレン祭りが開催される。全国で行われる春の花祭りのうち、モクレン祭りが開催されるのは千里浦樹木園だけだ。
千里浦樹木園は世界で最も多くのモクレンの品種を保有していることで知られている。千里浦樹木園には1万6531種の植物がある。このうちモクレンが840種に達する。
千里浦樹木園の関係者は「国際モクレン学界総会が1997年に続き、来年4月に千里浦樹木園で開催される予定」と語った。「モクレンの花、日陰」というサブテーマで行われる今回の祭り期間中には、燃えるような赤い色が魅力的な「Vulcan」をはじめ、国際自然保護連合(IUCN)がレッドリストに登録しているモクレンの品種などを目にすることができる。樹木園には観光客のためにいくつもフォトゾーンが設けられ、作家ソン・フンによるモクレンの細密画の展示、モクレンの苗木・記念品販売、モクレン茶の試飲、写真撮影用の小物レンタルなどが行われる。
千里浦樹木園は、ドイツ系米国人ミン・ビョンガルさん(米国名カール・フェリス・ミラー)が1970年から広さ56万2492平方メートルの土地で植物を育て、木々がうっそうと茂る樹木園にした。また、千里浦植物園はアジアで初めて、世界植物園協会が認定する「世界の美しい植物園」に指定された。千里浦樹木園は以前、植物関連学を専攻する人にだけ入場が許可されていた。2009年からは、七つのエリアのうちの一つ、ミラー・ガーデンを一般に開放している。モクレン祭りの期間中には非公開エリアであるモクレン園を、事前に予約した人に限り公開する。今年の祭り期間中、土曜・日曜に一日2回、計240人に公開される予定だ。