『悪女』から『チョ・ドゥルホ』まで…米国で韓国作品が続々リメーク

『悪女』から『チョ・ドゥルホ』まで…米国で韓国作品が続々リメーク

 最近、長寿音楽バラエティー番組『覆面歌王』(MBC)の米国版が現地で大人気を集めている。米国版『覆面歌王』こと『ザ・マスクド・シンガー』の初回放送分が、全米テレビ局のバラエティー番組としては7年ぶりに最高視聴率を記録したのだ。視聴者の総数は936万人で、同時間帯トップという快挙を成し遂げた。このように韓国のコンテンツが米国で大きな成果を挙げる中、米国でリメークされる韓国映画・ドラマに対する関心が高まっている。

■『悪女』、韓国映画で初めて米テレビシリーズとしてリメーク

『悪女』から『チョ・ドゥルホ』まで…米国で韓国作品が続々リメーク

 女優キム・オクビン主演のアクション映画『悪女/AKUJO』が米国でドラマ化される。韓国映画が米国でドラマとしてリメークされるのは今回が初めてだ。

 『悪女/AKUJO』のテレビシリーズ名は『ヴィラネス(villainess)』で、米国ロサンゼルスの秘密組織で殺人マシーンとして育てられた女性の物語を描く。スカイバウンド・エンターテインメントは2010年から放送されている米国の人気テレビシリーズ『ウォーキング・デッド』で有名なプロダクションとして知られ、『悪女/AKUJO』リメーク作への期待も高まっている。

■CJ ENM、現地プロダクションと共に『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』米国版制作へ

『悪女』から『チョ・ドゥルホ』まで…米国で韓国作品が続々リメーク

 映画『サニー 永遠の仲間たち』や『怪しい彼女』も米国版が作られる。昨年11月29日、CJ
ENMは米国のユニバーサル・スタジオと手を組み、『サニー 永遠の仲間たち』米国版の『バイ・バイ・バイ(Bye Bye
Bye)』制作を発表、またMGMと共に『怪しい彼女』米国版の『ミズ・グラニー(Ms.
Granny)』を制作すると発表した。

 『バイ・バイ・バイ』はCJ
ENMと米国の人気コメディアン、ケビン・ハート率いるハートビート・プロダクションズが共同制作している。ユニバーサル・スタジオが投資および配給を受け持ち、来年下半期にクランクインする予定だ。

 『ミズ・グラニー』は米国のタイラー・ペリー・スタジオズとMGMが共同で企画開発に参加した。CJ
ENMは「MGM側が話し合いの初期段階から『怪しい彼女』のストーリーテリングに深い関心を示してきた」と伝えた。

 これまで米国に韓国映画を輸出したりリメーク版権を販売したりするケースはあったが、米国のプロダクションと共に作品を制作して配給するというのはCJ
ENMが初めてで、一段と関心を集めている。

■『ジョン・ウィック』シリーズの脚本家を米国版『アジョシ』に投入、制作に拍車

『悪女』から『チョ・ドゥルホ』まで…米国で韓国作品が続々リメーク

 2012年からハリウッドでリメーク作業が進められてきた映画『アジョシ』は、制作に拍車がかかっている。昨年11月、米国メディア「デッドライン」は「『アジョシ』ハリウッドリメーク版の版権を有するニューライン・シネマが、リメーク作品の脚本に『ジョン・ウィック』シリーズの脚本家デレク・コルスタットを投入した」と報じた。

 2010年にイ・ジョンボム監督が手掛けた『アジョシ』は、不幸な事件で妻を失い、一人で質屋を営む男(ウォンビン)が、誘拐された近所の少女(キム・セロン)を救いに行くことで繰り広げられるエピソードを描く。公開当時、韓国では617万人の観客を集めた。

■『グッド・ドクター』に続き『チョ・ドゥルホ』が韓国ドラマブームを予告

『悪女』から『チョ・ドゥルホ』まで…米国で韓国作品が続々リメーク

 韓国を代表する法廷ドラマ『町の弁護士チョ・ドゥルホ』も米国版が制作される。米国メディア「デッドライン」は昨年12月、韓国系俳優ダニエル・デイ・キムが代表を務めるプロダクション「3AD」がABCスタジオズと手を組み、韓国ドラマ『町の弁護士チョ・ドゥルホ』をリメークする予定だと報じた。

 同メディアの報道によると、『町の弁護士チョ・ドゥルホ』米国版のタイトルは『Exhibit
A』。原作と同様、腐敗した勢力によって全てを失い、奈落へと転落した元検事の弁護士アンドリュー・チョが弱者の声を代弁し、再び立ち上がるというストーリーを描く。制作会社側によると、主人公アンドリュー・チョ役にアジア系米国人をキャスティングする予定だという。

 同作の続編『町の弁護士チョ・ドゥルホ2:罪と罰』は、シーズン1で活躍した俳優パク・シニャンと、新たに投入されたコ・ヒョンジョンの出演で話題を集めている。毎週月曜・火曜の午後10時からKBS第2テレビで放送中だ。

イ・ウジョン記者
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