ハ・ジョンウら韓国の映画スターの間で英語レッスン流行中

せりふの8割を英語でこなしたハ・ジョンウ
英語塾の夜間コースに通ったイ・ビョンホン
英国式の発音をマスターしたぺ・ドゥナ

▲『PMC:ザ・バンカー』の撮影現場でハリウッド俳優ケヴィン・デュランドと英語で話すハ・ジョンウの様子。/写真提供=CJエンターテインメント
▲ ▲『PMC:ザ・バンカー』の撮影現場でハリウッド俳優ケヴィン・デュランドと英語で話すハ・ジョンウの様子。/写真提供=CJエンターテインメント

 「I will go get it myself」。これは、映画『PMC:ザ・バンカー』で俳優ハ・ジョンウが吐き捨てたせりふの一つだ。ハ・ジョンウは同作で民間のグローバル軍事会社(プライベート・ミリタリー・カンパニー、PMC)「ブラックリザード」のキャプテンを演じた。外国人傭兵を指揮する役だけに、せりふの8割ほどを英語でこなす。難しくはなかったのだろうか。インタビューでハ・ジョンウは「率直に言って、かなり負担だった。感情を込めて演じていたとき、急に英会話のコーチが近寄ってきて『発音が間違ってる』と言われると、目が回りそうなほど腹が立った」と語った。

 撮影が始まる6カ月前から始めた「集中レッスン」が非常に役立った。米国フィラデルフィア出身の外国人学校教師、クリスティン・キムさんと週2時間、一緒に散歩をしながら英語でやりとりするという形で学んだ。クリスティン・キムさんは「さまざまな英語のスタイルになじめるよう、ハ・ジョンウさんが好きなバスケットボール選手コービー・ブライアントやハリウッドスターのトム・クルーズなどの話、アクセント、ジェスチャーを(動画サイトの)ユーチューブで見て丸暗記してくるようにした」と語った。「会って教えるときは決して座らず、ずっと歩いたり動いたりしながら英語を使うよう訓練した。ジェスチャーや動作が追い付いて初めて、自然な英語の感覚になじめるから」

 韓国映画界は今、「英語のレッスン」真っ盛り。映画やドラマで海外市場が重要になったことに伴い、シナリオ段階から多国籍企業や外国を舞台にしたり、外国人との協業シーンを入れたりするケースが多くなったからだ。映画『国家不渡りの日』も、国際通貨基金(IMF)総裁役でフランスの俳優ヴァンサン・カッセルを登場させ、女優キム・ヘスに一部のせりふを英語でしゃべらせた。専門性とリアリティーを強調するためだった。

 昨年12月から公開中の映画『麻薬王』で4カ国語をあやつるロビイストを演じたぺ・ドゥナは、2000年代初めごろから英語のレッスンを受けてきた。ぺ・ドゥナにしばらく英語を教えていた英国人講師ダニエル・デュランスさんは「ドゥナは女優なので、発音やアクセント、自然なジェスチャーを重点的に教えた」と語った。

 ドラマ『ミスター・サンシャイン』でユージーン・チョイを演じたイ・ビョンホンもまた、随分前から英語を学んできた。ソウル・江南エリアにある英語塾の夜間コースに通ったというエピソードは有名。イ・ビョンホンの英語教育を担当しているBHエンターテインメントのパク・チョングン室長は「外国に親類が多く、ひんぱんに行き来しているので英語はかなりうまいが、週に4日はメールや電話を使い、合間を縫って英語の勉強を別途行っている」と語った。

 ユ・ジテ、ハン・ヒョジュ、キム・ゴウンなどの英語も担当しているパク室長は「じっと座って文法中心の会話に慣れてしまうと、実践で瞬発力が低下するケースが多い。身振り手振りを使うのが、自然な会話に最も早く慣れるコツ」と語った。

ピョ・テジュン記者
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