演出とセリフが魅力的、イ・ビョンホン監督=『極限職業』

演出とセリフが魅力的、イ・ビョンホン監督=『極限職業』

 ヒットと演出の力を認められたイ・ビョンホン監督が、新作『極限職業』を引っさげ戻って来る。

 映画『極限職業』は、解散の危機に直面した麻薬取り締まり班の5人組が犯罪組織掃討のためチキン店を偽装オープンしたところ、おいしいと評判になったことから繰り広げられるストーリーを描くコメディー作品。イ・ビョンホン監督は『極限職業』を通じて「老若男女誰でも気軽に笑える映画を作りたい」と語った。

 これまで『過速スキャンダル』『サニー 永遠の仲間たち』『タチャ~神の手~』の脚色を担当し並々ならぬセリフのセンスを見せつけ、早くから映画界で注目を集めてきたイ・ビョンホン監督。2012年に独立映画『頑張って、ビョンホンさん』で第38回ソウル独立映画祭観客賞に輝き、監督デビューを果たした。

 その後、血気盛んな20歳の友人3人の物語を描いた映画『二十歳』(2014)や、若者の現実的なストーリーを題材にしたウェブドラマ『ボクらのラブ・アカデミー』(2016)、そして何をしても寂しい世間知らずの大人たちの物語を描いた映画『風風風』(2018)に至るまで、感覚的なコメディーの演出と流れるような名セリフで観客のハートをキャッチしてきた。

 今回の『極限職業』では、走り、転び、すがりつき、追いかけ、命もかけて孤軍奮闘する麻薬取り締まり班の刑事たちの姿を通じて、タイトルの意味をありのまま伝える。犯罪組織掃討のため偽装オープンしたチキン店が大当たりするという奇想天外な設定で、鮮度100%の見事な捜査を繰り広げる予定。昼間はチキン店で商売、夜は潜伏勤務という二重苦に苦しむ麻薬取り締まり班の刑事たちの涙ぐましい活躍劇は、笑いとアクションはもちろん、庶民の哀歓までも届ける。

 「平凡な小市民も、誰だって自分の中に隠れた能力を持っており、それが光を放つ瞬間があると思う」と語ったイ・ビョンホン監督。映画の中でキャラクターの役割が変化していく様子を通じ、既存の捜査物では見られなかった新たな快感を伝えてくれそうだ。

 イ・ビョンホン監督の奇抜な素材と設定に基づいた個性あふれるキャラクターに、ユニークかつウイットあるセリフまで加わったコミカル捜査劇『極限職業』は1月23日公開。

イ・ウジョン・インターン記者
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