今年10月、有名レストラン・ガイドブック「ミシュラン」が、ソウルでコストパフォーマンスが高い店「ビブグルマン」61店を選定し発表した。「ビブグルマン」はお手ごろ価格でおいしい料理を提供している飲食店を意味し、コムタン(牛テールスープ)や豚クッパ、担々麺、ラーメンなど、気軽に楽しめる様々なメニューを紹介。「ビブグルマン」に選定された飲食店のうち、いくつかのメニューとそれに合う酒を紹介しよう。
◆澄んだスープの豚クッパには米マッコリ
今回「ビブグルマン」に新たに名を連ねた「光化門クッパ」は豚クッパ専門店で、黒豚のモモ肉、デュロック豚の肩肉だけを使い、一般的な豚クッパとは異なり、スープが澄んでいてすっきりとした味を誇る。澄んだ豚クッパにはすっきりしていてソフトな味わいの「ジピョン生米マッコリ」を添えると、淡泊で香ばしい豚クッパの味をよりいっそう深く感じることができる。90年以上の歴史を誇るジピョン生米マッコリは、ジピョン酒造ならではの粒麹、国産原料を使って伝統方式によりつくられており、ほかのマッコリに比べ濃厚だが濁っておらず、のどごしがいい。
◆香ばしい味付きカルビにはほろ苦いビール
焼き肉店の偏見を打ち破り、すっきりしたインテリアと味で「ビブグルマン」入りした「校羊食事」は、北海道式羊カルビ専門店だ。オーストラリアから生後10カ月未満の羊の肉を空輸し、使用しているため、子羊特有の風味とやわらかい食感が特徴。ここではドイツ産ホップを使っており苦く深い風味とすっきりした味わいが楽しめるエビスビールを飲むとよい。エビスビールは最高級の原料をしているだけでなく、ホップ、麦芽、水だけで作られており、長い熟成期間を経て原料の深い味を最大限引き出し、韓国の消費者たちにも人気が高い。
◆濃厚な日本のラーメンにはソフトなビール
「俺のらめん」は20年ほど日本料理を手掛けてきたシェフが営むラーメン店で、濃厚な鶏スープが魅力的な鶏白湯、すっきりとしていて深い味わいのしょう油ラーメンが定番メニュー。長い時間をかけた味で正統性と大衆性を認められ、新たに「ビブグルマン」入りした。日本のラーメンには、ビールの味と香りが長く保たれ、特有のソフトさとすっきりとした味わいがいいサッポロビールが合う。サッポロビールはサッポロならではの特許技術によりビールの味と香り、新鮮度を長い間キープし、原料を徹底的に管理していることで、ビール本来の深い味わいを楽しめる。