数え年で来年二十歳になる女優キム・セロンが、『アジョシ』をはじめとする「青少年鑑賞不可」指定作品を、出演作なのにこれまで見ることができなかったとジョークを飛ばした。
映画『町の人々』の公開を控えた11月1日午前、キム・セロンはソウル・三清洞のカフェでインタビューに臨み、このように語った。
2000年生まれのキム・セロンは、「私の出演作の中では、19禁ではないものを探した方が早い。1、2作あるかな」と語り、代表作『アジョシ』はもちろん、『町の人々』で息を合わせるマ・ドンソクと共演した過去作『隣人』などをまだ見られないと打ち明けた。さらに「二十歳になったら、ストーリーの流れが気になるので『私の少女』を見たいし、みんな好きだという『アジョシ』も見たい」と笑った。
映画『冬の小鳥』にて1000倍の競争率を勝ち抜いてキャスティングされ、韓国人俳優としては最年少記録になる10歳でカンヌ映画祭のレッドカーペットを踏み、子どものころから注目されていた演技派。ウォンビンと共演した2009年の映画『アジョシ』では観客620万人を集めて一般に名が知られるようになり、その後も韓国内外の授賞式を席巻して演技力を認められた。
いまだに『アジョシ』の少女として話題になることについて、キム・セロンは「時が経ったにもかかわらず語られる作品があるということに感謝。私が好きでやった作品で、演技をしたので、まだ好んで語ってもらえるのではないか。とても感謝している」と語った。
さらにキム・セロンは「もっといい作品、演技をお見せしたいと考えるようになった。『アジョシ』のように面白い映画、ドラマをお見せるできるのではないか。そのとき『アジョシ』くらいの作品ができて、2つになればすごくうれしいだろうと思う」と付け加えた。
映画『町の人々』は、女子高校生が姿を消したのに誰も探さない謎の村に新しい体育教師が赴任し、子どもを探し始める中で起こる事件を描いたスリラー作品。キム・セロンは劇中、消えた女子高校生スヨンを探す唯一の友だちジヨンを演じた。
『町の人々』は11月7日封切り。