【釜山聯合ニュース】韓国と日本の両国で活動するベテラン演歌歌手のキム・ヨンジャさんは1日、釜山大の秋の学園祭最終日に公演を行った後、出演料の500万ウォン(約50万円)を受け取らず、これに自費500万ウォンを加え奨学金として寄付した。釜山大が2日、伝えた。キムさんは2013年にリリースした楽曲「アモール・ファティ(運命の愛、の意)」が若者の間で反響を呼び、第2の全盛期を迎えている。
キムさんは5月の学園祭にも出演した。総学生会が予算不足でアイドルグループを呼べず、キムさんに事情を話したところ、出演の快諾を得ることができた。アイドルの公演を期待していた一部の学生からは失望の声も上がったが、当日は学生だけでなく地元住民も駆けつけ、大いに盛り上がった。歌手生活が長いキムさんとしても、大学学園祭への出演はこれが初めてだった。
この時の公演の動画も含め、動画投稿サイトを中心に「アモール・ファティ」の人気はさらに高まった。キムさんはテレビの音楽バラエティー番組に呼ばれた際にも、釜山大の学生を招待している。
その後、釜山大の秋の学園祭開催を知ったキムさんは、無料公演の意向を伝えた。
今回の寄付についてキムさんは、「釜山大の学園祭をきっかけに人生に多くの変化があった。幸せな時間をプレゼントしてくれた釜山大との縁に感謝し、報いたいと思った」と語った。