「韓国画のテロリスト」が20年前に見た北朝鮮の風景

 「韓国画のテロリスト」と呼ばれ、波乱を巻き起こしたファン・チャンべ(1947-2001)をたたえる秋の特別展「ファン・チャンべの北朝鮮紀行展」が10月2日から11月30日まで、ソウル市内のファン・チャンべ美術館で開催される。ファン・チャンべは昨年、キム・ダルジン美術資料博物館が調査した「20世紀の韓国画家のうち再びスポットライトを当てるべき画家」ランキングで1位に選ばれた。

「韓国画のテロリスト」が20年前に見た北朝鮮の風景

 今回の展示は、ファン・チャンべが1997年に北朝鮮を訪れ、12日間にわたり平壌や開城、九月山、正方山周辺をめぐりながら描いた北朝鮮の姿を1カ所に集めたものだ。「練光亭」をはじめ絵画27点のほか、北朝鮮紀行関連の写真が展示される。

 関西八景の一つで、平壌市民たちがよく訪れる名勝地・練光亭を描いた水彩画、黄海道・正方山城の水彩画、平壌の通りを描いた水彩画など現地の風景だけでなく、平壌の人民大学習堂の廊下で関係者10人余りが故・金日成(キム・イルソン)主席の妻、金正淑(キム・ジョンスク)氏の80回目の誕生日のイベントを準備する様子をとらえた「律動練習」、韓紙(韓国の伝統製法ですいた紙)に描いた「北朝鮮踏査中思い出に残った人たち」など、人物画もある。北朝鮮踏査中、強烈だった思い出を総合して描いた大型作品「北朝鮮ファンタジア」も鑑賞することができる。日曜・月曜休館。

チョン・サンヒョク記者
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