「『アシュラ』を僕に譲ってくれたキム・ナムギルさんに感謝している」
映画『工作』に出演したチュ・ジフンは5日、釜山市海雲台区の釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)オーディトリアムで開催された第27回釜日映画賞授賞式で助演男優賞を受賞し、このようにコメントした。
チュ・ジフンは授賞式で「この話をしようかどうか迷ったのだが、僕をこの場に立たせてくれたのは、映画『アシュラ』の力が大きい。ユン・ジョンビン監督も『アシュラ』を見て僕をキャステォングしたそうだし、『暗数殺人』も『アシュラ』のおかげで出演することができた。『アシュラ』を僕に譲ってくれたキム・ナムギルさんに感謝している」と語り、笑いを誘った。この日、プレゼンターとして出席していたキム・ナムギルも明るい笑顔を見せた。
実はチュ・ジフンはこの話をするに当たり、事前にキム・ナムギルの了解を得ていた。親しい2人は授賞式が始まる前、会場の雰囲気を盛り上げるため、おもしろいコメントをしようと計画を練ったのだという。
実際に、キム・ナムギルは『アシュラ』への出演を検討していたが、さまざまな理由により実現しなかった。その後、チュ・ジフンがキャスティングされた。ユン・ジョンビン監督は『アシュラ』の制作を手掛けたサナイ・ピクチャーズとともに『工作』を制作した。サナイ・ピクチャーズのハン・ジェドク代表は、『アシュラ』でのチュ・ジフンの演技にほれ込み、ユン・ジョンビン監督に編集中の『アシュラ』を見せながら、『工作』にキャスティングすることを勧めた。チュ・ジフンの言う通り、『アシュラ』のおかげで『工作』に出演することが決まり、このたび受賞することになったというわけだ。
一方、キム・ナムギルは第23回釜山国際映画祭開幕式の司会を務め、映画祭のホスト役をしっかり果たしている。スムーズな司会進行だけでなく、授賞者としても登場し、会場に花を添えた。キム・ナムギルの了解とチュ・ジフンの機転により、この日の授賞式はよりいっそう和気あいあいとした雰囲気の中で進められた。チュ・ジフンとキム・ナムギルは授賞式を満喫し、楽しいひとときを過ごしたようだ。