最優秀作品賞に『工作』＝釜日映画賞

　映画『工作』が最高の栄誉である最優秀作品賞を受賞しただけでなく、最多の栄誉に輝いた。

　『工作』は5日、釜山市海雲台区の釜山展示コンベンションセンター（BEXCO）オーディトリアムで開催された「2018釜日映画賞授賞式」で、最優秀作品賞をはじめ、主演賞・助演賞・脚本賞・美術賞の5冠に輝いた。監督賞は『バーニング』のイ・チャンドン監督が受賞した。この日はイ・チャンドン監督に代わり、『バーニング』の音楽監督Mowg（モグ、本名：イ・ソンヒョン）が賞を受け取った。

　主演賞は『工作』のイ・ソンミンと『HERSTORY』のキム・ヒエが受賞した。イ・ソンミンは「演技がうまいから受賞したのではなく、良い映画の良いキャラクターだから受賞できました。（自身が演じた役の）リ・ミョンウンが受賞したものです」と謙虚に語った。キム・ヒエは「大勢の俳優の皆さんとご一緒して刺激を受けた作品」と感謝の気持ちを口にした。

　助演賞は『工作』のチュ・ジフンと『HERSTORY』のキム・ソニョンに贈られた。チュ・ジフンの受賞あいさつは特に印象深かった。チュ・ジフンは感謝の気持ちを伝えた後、「この話をしようかどうか迷ったのですが、します」と前置きした上で、「このような栄光の場に至る道は『アシュラ』から始まった気がします。『工作』も『暗数殺人』も（スタッフが）『アシュラ』を見てキャスティングが決まったと聞きました。『アシュラ』を僕に譲ってくれたキム・ナムギルさんに感謝します」と言って笑いを誘った。

　新人演技賞は『ぽっちゃりの冒険』のキム・チュンギルと『魔女』のキム・ダミが受賞した。キム・ダミは「この場にいることがまだ信じられません。もっと立派な姿をお見せしたいです」とあいさつした。

　今年新設された人気スター賞は『神と共に－因と縁』のト・ギョンス（EXOのD.O.）とキム・ヒャンギに贈られた。

2018釜日映画賞受賞者と作品は以下の通り

▲最優秀作品賞＝『工作』

▲主演女優賞＝『HERSTORY』キム・ヒエ

▲主演男優賞＝『工作』イ・ソンミン

▲監督賞＝『バーニング』イ・チャンドン監督

▲助演女優賞＝『HERSTORY』キム・ソニョン

▲助演男優賞＝『工作』チュ・ジフン

▲ユ・ヒョンモク映画芸術賞＝オジ・フィルム

▲新人女優演技賞＝『魔女』キム・ダミ

▲新人男優演技賞＝『ぽっちゃりの冒険』キム・チュンギル

▲脚本賞＝『工作』

▲撮影賞＝『1987』キム・ウヒョン

▲音楽賞＝『バーニング』Mowg

▲美術賞＝『工作』パク・イルヒョン

▲人気スター賞＝『神と共に－因と縁』ト・ギョンスとキム・ヒャンギ