ファッションと文化の中心地、米国ニューヨーク・マンハッタンのソーホー地区に韓国ファッションの前哨基地がオープンした。
韓国コンテンツ振興院は、創意ブランド融複合空間「The Selects」を設け、ニューヨーク・ファッションウイーク期間に合わせ、9月8日にオープニングイベントを開催したという。ソーホー地区に韓国のデザイナーたちの服を販売する独立空間が登場したのは今回が初めてだ。
「The Selects」は韓国のファッションを体験することができる、ファッション文化のハブであり、韓国のデザイナーによるブランドの世界進出の拠点として設けられた空間だ。コレクションの展示および販売、コンセプト・ポップアップストア、マーケティングイベントなど、さまざまなプログラムを企画し、韓国のブランドの実質的な成果創出に寄与するものとみられる。
最初に入店したのはLIE、KYE、The Centaur、WNDERKAMMER、Heohwan Simulation、Hidden Forest Market、Nohant、Beyond Closet、Bmuet(TE)、SWBDなど10ブランド。
オープニングイベントでは、「融複合コラボレーション」の第一走者として、アイドルグループRed Velvetとの協力計画が公開された。これを皮切りに、K-POPスターとのさまざまなコラボの機会を用意し、韓国のブランドの底辺を拡大する計画だ。これに先立ち、9月7日には韓国のファッションブランドを紹介する「コンセプト・コリア2019」ファッションショーが開催された。今シーズンは韓国のブランドLIEのデザイナー、イ・チョンチョンとIISEのデザイナー、キム・インテ、キム・インギュが参加した。
昨シーズンに続き、2度目のニューヨーク・コンセプト・コリア参加となったブランドLIEは、米国をはじめ日本、香港、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)など世界およそ50カ国・地域のデパートやセレクトショップに入店している。新たに加わったブランドIISEは、韓国伝統のデザインと文化を現代的に再解釈した独特なコレクションで、米国や日本、ベトナムなど海外市場で認められている。
今回のファッションショーは「フォーブス」をはじめ、「ニューヨーク・タイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナル」「ナイロン」など現地メディアの注目を集めた。高級デパート「バーグドルフ・グッドマン」のファッションディレクターを務めるブルース・パスク氏は「とても強烈だったし、とても独創的かつ驚異的な、忘れられないショーだった」と語った。