体重管理プログラムのモデルとして活動していた人気グループ「god」のメンバー、キム・テウ(写真)が、体重管理を怠ったとして数千万ウォン台(現在のレートで1000万ウォン=約100万円。以下同じ)の賠償をすることになった。ソウル中央地裁207単独部の李美仙(イ・ミソン)部長判事は28日、肥満管理を手掛けている企業JUVISがキム・テウおよび彼が代表を務めている事務所を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で「事務所はJUVISに6500万ウォン(約651万円)を支払え」という判決を下した。
JUVISは2015年9月、キム・テウと1年間の体重管理プログラムの広報モデル契約を結び、出演料1億3000万ウォン(約1300万円)を支払った。契約当時体重が113キロあったキム・テウは、目標体重を85キロと定めてプログラムに加わり、翌年4月に目標体重を達成した。JUVISは、キム・テウが体重管理プログラムを通して28キロの減量に成功したという広報記事を出し、会社のフェイスブックやネット上のサイトに広報動画をアップするなどのマーケティングを行った。そのころキム・テウも、しばしばテレビ番組に出演して減量に成功した姿を公開していた。
ところがキム・テウは、目標体重を達成した後、テレビ出演のスケジュールなどを理由にきちんとプログラムに参加しなくなり、わずか4カ月で体重は95.4キロまで増えた。目標体重を10キロ上回るに至ったのだ。またキム・テウは、契約期間が終わっても減量した体重を維持するため毎週1回ずつリバウンド防止プログラムに参加することになっていたが、一度も体重管理を受けなかった。ここでJUVISは「キム・テウが契約義務に違反し、損害を被った」として訴訟を起こした。
李判事は「キム・テウが減量に成功して、それからあまりたたないうちにまた体重が増えたとテレビ番組などを通して伝えられ、JUVISの体重管理プログラムの効果を疑わせることになり、払い戻し申請を行ったりカウンセリングをキャンセルしたりするケースが発生した。キム・テウの所属事務所はJUVISに経済的損害を賠償する義務がある」と判示した。賠償額については「キム・テウが減量に成功してJUVISが得た広告効果もあるだけに、広告モデル料の50%を支払うのが妥当」とした。