驚きのスゴ技:鉛筆の芯を彫ってつくる超極小の芸術作品

 鉛筆の芯を削って李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像をつくったり、古い仏像をつくったりする。さらに鉛筆をくり抜き、芯を編み込んだような鎖を制作することもある。カメラにはすべて収め切れないような細かいデザインが見事だ。

 ファン・スミンさんは絵を描いていて短くなった鉛筆を見て「彫刻にしてみたらどうだろう」と考えた。そして「LOVE」の文字を彫ってみた。ファンさんは「初めての作品はディテールがだいぶ雑だ」と言って笑ったが、一般の人が見るとその作品もかなりの出来だ。

 ソウル・光化門にある李舜臣将軍の銅像を再現した作品は、デイテールが素晴らしい逸品だ。鎧の質感や翻るような感じ、手の形、刀も再現した。細かい部分までカメラに収められないのが残念なほどだった。

 ファン・スミンさんは鉛筆の芯の彫刻の繊細さを生かし、ミニチュア制作も手掛けている。さまざまなミニチュア作品を見てきたが、これほど小さなものは初めてだった。絵が飾られた小さな部屋は、100ウォン(約10円)玉と同じくらいの大きさで、部屋の中の小物はさらに小さい。

 ファン・スミンさんの作品にはもう一つの特徴が見られる。キュートで細やかな感じだけでなく、恐ろしく怪奇な印象の作品もある。血まみれの病室、10年は掃除していないようなトイレといった作品も手掛けている。

驚きのスゴ技:鉛筆の芯を彫ってつくる超極小の芸術作品

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