韓国で地方空港が急成長、人気の旅行先1位は大阪

 地方空港が海外に向かう交通結節点(ハブ)として成長している。格安航空会社(LCC)が地方空港発着を増便し、就航先を増やしており、仁川空港や金浦空港を使わなくても海外に出掛けることができる環境が整えられている。旅行検索サイト「スカイスキャナー」は今年上半期の韓国国内の空港10カ所の検索量を分析。その結果、済州空港を除くすべての地方空港発の国際線の検索量が大幅に増えていることが分かった。

韓国で地方空港が急成長、人気の旅行先1位は大阪

 今回の調査によると、清州国際空港は今年1-6月に検索量が多かった出発地ランキングで5位に入った。これは昨年5位だった済州空港を抑えてワンランクアップしたもので、仁川国際空港、金海国際空港、金浦国際空港、大邱国際空港が1-4位をしめた。そのほか務安国際空港、蔚山空港が前年同期に比べそれぞれワンランクアップし、人気空港8位、10位に入った。

 また、地方空港から海外に向かう人たちの間で最も人気の高い旅行先は大阪だった。大阪は金海、大邱、務安、清州、済州空港発の海外旅行先検索ランキングで全て1位を記録した。今年上半期の地方空港発の航空券検索量は、済州空港を除く九つの地方空港で2ケタ以上の増加率を示した。特に蔚山空港の場合、前年同期比415%増加した。

 地方空港の活性化にはLCCの就航先拡大が大きな影響を与えたものとみられる。清州国際空港は大阪、タイ・バンコク、モンゴル・ウランバートル、ベトナム・ダナンなど定期便および不定期便の路線を拡大し、運航している。務安国際空港も中国・上海、バンコク、ダナンなど海外の人気旅行先に向かう便を就航し、アクセスを良くした。

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