同僚芸能人に対する強制わいせつの罪に問われている俳優イ・ソウォン(21)が、法廷で被疑事実について認める一方、事件当時は心神耗弱(こうじゃく)状態だったという点を強調した。
ソウル東部地裁刑事9単独部(鄭恵垣〈チョン・ヘウォン〉判事)の審理で開かれた同事件の初公判で、被告側の弁護人は「DNAが検出され刃物を持っていた状態で捕まったため、嫌疑を否定することはできない」と過ちを認めた。
その一方、弁護人は「客観的な犯罪事実は認めるが、量刑をめぐり事実関係を明確にしたい」として「泥酔状態で記憶がないため、心神耗弱状態で行ったというのが正しい。被害者の供述には前後が正確でない部分もある」と主張した。
また弁護人は、イ・ソウォンが「魚が攻撃している」と言うくらい、当時は体の自由が利かなかった点を強調し、相手と争う過程でけがをした事実も指摘した。
イ・ソウォンは今年4月にソウル市広津区にある同僚芸能人の自宅で酒を飲み、抱き着いて体を触る等、強制わいせつの罪で起訴された。またイ・ソウォンは、この芸能人の友人が寝ていたイ・ソウォンを起こして帰宅を勧めると、凶器を持ち出して脅迫した疑いも持たれている。