女優ムン・ソリが、韓国映画界のセクハラ・性暴力問題をめぐって繰り広げられている「MeToo」運動を見た所感を語った。
ムン・ソリは12日午後、ソウル市鍾路区の韓国プレスセンター記者会見場で、韓国映画性平等センター「ドゥンドゥン」開設記念行事の第2部に当たる「映画産業内の性暴力根絶および性平等環境作りのための討論会」に出席した。
この日、ムン・ソリは「『ドゥンドゥン』がオープンするというニュースが嬉しくて、応援したいという気持ちもあった。この場に出席して討論会に参加できるかという話には、ためらいがあった。『こういう問題を淡々と落ち着いて、大勢の人の前で自分の意見を言えるだろうか。感情面での動揺なく』という点で疑いがあって、ためらった」と語った。
ムン・ソリは「これまで、徐志賢(ソ・ジヒョン)検事の勇敢な暴露に続くMeToo運動(性暴力被害告白運動)を見守っていた。個人的に、とてもつらかった。身も心もとても苦しかった」と語った。
さらに「周囲の大勢の同僚、先輩・後輩を思い浮かべずにはいられなかった。一緒に仕事をしている人々を心配せずにはいられなかった。自分の映画人生を振り返ってみて、心がとても痛んだ。自分の周りを見回してみると、自分だけが苦しいわけではなかった。共に苦しむ気持ち、いらだつ気持ち、心配する気持ちで今の一時を過ごしているようだ。しんどい一時。とても切に感じる」と付け加えた。
12日の「ドゥンドゥン」開設記念行事では、「2017年 映画界性平等環境作りのための性暴力/セクハラ実態調査」の結果発表が行われた。この調査は2017年7月11月から9月13日にかけて行われ、映画関係者751人がアンケート調査に参加した(識別不可2人を除く)。749人(女性62.3%・467人、男性35.6%・267人)の回答者の内、46.1%が性暴力・セクハラを経験したと答えた。性別では女性が61.5%、男性が17.2%だった。