【ソウル聯合ニュース】韓国の個性派俳優オ・ダルスさんが、過去に所属していた劇団で女性劇団員に対しセクハラを行ったとの疑惑が報じられ波紋が広がる中、オさんが出演する映画の公開を控えた映画関係者は対応に苦慮している。今年封切り予定のオさんの出演作は4作あり、全て撮影を終えた状態だ。
オさんは1990年代に活動していた劇団でのセクハラ疑惑が報じられてから1週間近く沈黙を守ってきたが、26日になって「事実無根」との立場を表明した。しかしその翌日、演劇女優のオム・ジヨン氏がテレビに出演して新たにオさんのセクハラを具体的に告発し、疑惑に再び火がついた。
オム氏の告発直後、ケーブルチャンネルのtvNは来月放送される新ドラマからオさんが降板したと発表した。オさんと協議した上での決定だというが、疑惑が報じられただけでも作品のイメージに深刻な打撃を受けることから、降板は避けられなかったとみられる。
一方で映画は4作中3作がオさんの主演で、編集や再撮影は困難だ。現時点で事実関係が明らかになっておらず、オさんが疑惑を認めていないため、うかつに決定することもできない。制作陣は新たな告発以降口をつぐんでいるオさんが、何らかの立場を示すのを待つしかない状況だ。
また、オさんが助演として出演した韓国映画「神と共にー因と縁」(原題)は封切り日が今年8月1日と決まっており、他の作品に比べて出演時間は多くないものの、昨年末に公開された前編「神と共にー罪と罰」(原題)とつながりのある役柄のため、制作陣は頭を抱えている。
同作の関係者は「封切りまで時間があるので、さまざまな対応策を検討している。適切な方法を模索する予定だ」と話した。