俳優パク・ジョンミンが、映画『それだけが僕の世界』で兄弟役を演じたイ・ビョンホンに対する尊敬の念をあらわにした。
パク・ジョンミンは1月4日午後、ソウル市鍾路区三清洞のカフェでインタビューに応じ「イ・ビョンホン先輩が先にキャスティングされた状態でオファーを受けた。だから、実はシナリオを読む前から心ひかれていた」と語った。
『それだけが僕の世界』は、落ち目のボクサーが、天才的なピアノの才能を持つサヴァン症候群の弟と一緒に暮らすことになる中で起こるエピソードを描く作品。イ・ビョンホンが兄のボクサーを、パク・ジョンミンがサヴァン症候群の弟を演じた。
パク・ジョンミンは「(イ・ビョンホンとの共演は)すごくよかった。特別なアドバイスはないけれど、肩越しに学ぶことがとても多い、すごい俳優」「テイクごとに、細かなディティールがひんぱんに変わった。身ぶり、視線、声の揺らぎなどなどでニュアンスが変わるのを見て、何度も驚いた」と語った。
続いてパク・ジョンミンは「(イ・ビョンホンは)そうやって演技し終えた後でモニターを確認し、監督さんやスクリプター、現場編集技師さんと相談しながらシーンを作っていく。僕は商業映画でこんな大きな役は初めてなので、そういう風にやるノウハウを初めて経験した。その都度覚えて、ノートに書いたりした」と説明した。
さらに「初めてイ・ビョンホン先輩と呼吸を合わせたときは、ひたすらシナリオ通りに正確にやろうといらいらしていた。だけどミスして撮り直したこともある。それで反省して、家で準備してきたことを、現場で思いついた通りにぽんぽん投げ掛けると、そのたびに(イ・ビョンホンが)全部受け止めてくれた。本物の大俳優」と語った。
またパク・ジョンミンは「その後、ああ、こうしてもいいんだなと思い、ぎこちないながら自分が設計したことを投げ続けた。加えて、イ・ビョンホン先輩が各テイクごとに変えてくるのに、僕が全く同じだったらおかしいなと思った。そうやって少しずつ作っていった。映画を見て、そういう風に一緒に作っていった部分を気に入ってくれる人がいたら満足」と語った。
『それだけが僕の世界』は1月17日公開。