【ソウル聯合ニュース】旧日本軍慰安婦の韓国人被害者による法廷闘争の実話を基にした韓国映画「ハー・ストーリー」(仮題)が今月初め、2カ月に及ぶ撮影を終えた。配給会社ニューが24日、伝えた。
この作品は、日本政府を相手取った慰安婦に関する数々の訴訟のうち、一部ながらも原告側の訴えが唯一認められたいわゆる「関釜裁判」を題材とする。10人の原告団とこれを支える人たちが1992年から6年間、韓国南部の釜山と山口県の下関を23回行き来しながら闘う姿を描いた。
韓国政府の助けもない中で奮闘する原告団の団長を女優キム・ヒエが、つらい過去を隠し生きてきた末に立ち上がる慰安婦被害者を女優キム・ヘスクが演じた。キム・ヒエは「奇跡のようだった歴史的な実話を扱った作品に参加するということだけでも大きな意味があった」と語った。
監督は「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」(2008年)や「僕の妻のすべて」(2012年)などを手掛けたミン・ギュドン監督。同監督は「年輪を重ねた役者たちの熱い芝居に感激しっぱなしだった」と撮影を振り返った。
映画は来年公開予定。