秋は天気が変わりやすく、気温の日較差が大きい。そんな季節の変わり目には、健康に役立つお茶を飲むのがよい。コスモスや菊など香しい秋の花や、カリンなど秋が旬の果物を使ったお茶がオススメだ。
■菊花茶
菊は秋を代表する花で、老化防止・免疫力アップによいとされる。また、目が疲れたときに飲むとすっきりし、神経痛や頭痛、めまいなどを緩和する効果があるという。そのほか脂肪肝予防にいいコリンを多く含んでいる。
■イワギク茶
イワギクはもともと漢方に使われていた薬剤で、陰暦の9月9日に使うと効果が高いとされ、九節草とも呼ばれる。イワギクは体を温める性質があり、特に女性疾患に効果的。生理痛や更年期の症状の緩和に効果があり、血液の循環を助け、手足が冷たい人にピッタリだ。そのほか抗炎症作用があり、口臭予防にもいい。
■クコ茶
不老長寿の秘薬とされるクコは、抗酸化作用が高いとされる。クコにはビタミンCやβカロテンなどが含まれており、肝機能を改善させ、老化防止や疲労回復にも効果があるという。しかし、胃腸が弱い人は腹痛や下痢を誘発する可能性があるため、気を付けなければならない。
■柿の葉茶
ビタミンの宝庫と言われる柿の葉には、レモンの20倍ものビタミンCが含まれているという。そのため、風邪など呼吸器疾患に効果があり、利尿作用が高く、新陳代謝をよくする。そのほかにもカルシウム、ヘモグラビンが豊富で、成長期の子どもたちにもよい。しかしタンニンが含まれているため、便秘気味の人は避ける方がよい。
■コスモス茶
コスモスも秋を代表する花で、体を冷やす性質があり、熱を下げてくれる。また、血をサラサラにし、解毒作用が高い。コスモスは昔からおできの治療に使われてきたように、抗炎症作用があり、目が充血したときにコスモス茶を飲むと症状が緩和される。
■カリン茶
カリンは9月から10月にかけて旬を迎える果物で、ビタミンCが豊富のため、風邪予防や症状の緩和に効果的。また、たんなど喉の炎症に効果が期待でき、喘息など呼吸器疾患がある人にオススメだ。カリンは消化酵素の分泌を促進し、胃がもたれたりむかむかするときに飲むとよい。そのほかにも二日酔いのとき飲むとよいという。しかし、腰痛や膝の痛みがある人は避けるのがよい。