俳優の故キム・ジュヒョクが生前、インタビューで「死の意味」を尋ねる質問に答えた内容が、あらためて故人の急逝を惜しむ気持ちを強めている。
昨年11月にファッション・マガジン「HARPER’S BAZAAR KOREA」が公開したインタビューには、バラエティー番組『ハッピーサンデー 1泊2日』で一緒に仕事をしたユ・ホジン・プロデューサー(PD)が直接選んだ質問に対する、キム・ジュヒョクの答えが収められていた。当時、ユ・ホジンPDがキム・ジュヒョクに「あなたが考える死の意味とは何か」という質問を渡すと、キム・ジュヒョクは「そんな質問をなぜする?」と冗談めかした調子で言った。
キム・ジュヒョクは「死を恐れているから、こんなに、こんなに、無事に過ごそうと努力している。怖い。いくら後悔のない人生を歩んできたとしても、多少は怖いだろう。当然のことだ」と自分の思いを率直に告白していた。「ともかく今は、死にたいという気持ちは全くない。もっといい人生のために努力しているからだろう」という答えからは、死に対する、当時のキム・ジュヒョクの価値観がうかがわれる。
またキム・ジュヒョクは「僕の人生はひどく味気ないものだったようだ。もう少し違う生き方をしてみようと思う」と語り、そう考える理由について「僕はいい人間になりたいと思うより、むしろ『あいつは本当にかっこよく生きた』と言われたいので」と説明した。