俳優イ・ジェフン(33)が、主演映画『アイ・キャン・スピーク』(キム・ヒョンソク監督)で取り上げている従軍慰安婦問題について自分の考えを述べた。
9月7日午前、イ・ジェフンはソウル市鍾路区のカフェでインタビューに応じた。同作出演のきっかけについて説明する際、劇中登場する慰安婦問題に言及して「ドラマと映画を終えて、精神的にかなり疲れていた。そんなとき、この映画のシナリオを読んでかなり驚いた」と語った。
イ・ジェフンは「個人的に抱いている重い感情があった。従軍慰安婦被害者の苦しみや痛みを『大変だ、つらい』ではなく、それを克服し、残された人々に希望のメッセージを伝える部分があるので、この作品に参加したいと思った。元慰安婦のおばあさんたちを支えてあげたかった」と振り返った。
また、イ・ジェフンは「これまで韓国映画で取り上げられてきた元慰安婦を、今回の作品は遠回しに表現していて、いたわりながら想起させる部分があり、たやすく大衆にアプローチする一面があった。だから、うまく作れるだろうかと心配もした」と付け加えた。
さらにイ・ジェフンは「もしかすると元慰安婦のおばあさんたちに累が及ぶのではと思った。しかし、監督さんへの信頼と、5-6年前に『建築学概論』を撮った制作会社の代表さんへの信頼があった。それに、内容が刺激的だったり、映画を通じて伝えようしたメッセージがゆがめられたり、よくない解釈をされるといった心配はなさそうだった」と語った。
イ・ジェフンは、従軍慰安婦問題をどう思うかについて「まだ解決されていない宿題。認識はしているが、声を出して解決しようとするのは、残された人々の役目ではないかと感じた。この映画が、直接的にはそれが胸に迫ることのない方にとっても、何かのきっかけになればと思った。賛同したいという気持ちだった」と話した。
またイ・ジェフンは、生存している元従軍慰安婦に言及して「あの方々にとって温かい慰めになればと思っている」と語った。