「果物の国テーマ公園」では、果物が食べ物であると同時に遊びであり、思い出だ。ここは、忠清北道永同郡が、この地域でとれた果物の美味しさを広く伝えるとともに、農村体験観光の基盤となる施設をつくろうと、124億ウォン(約12億4000万円)を投じ永同邑に建設したもので、広さ7万7950平方メートル。今年4月にオープンし、4カ月で1万1000人余りが訪れた。
ここでは時期ごとに企画される体験プログラムが非常に人気を集めている。特に、永同郡を代表する農産物であるブドウをはじめ、スモモ、モモ、ナシ、リンゴなど5種938本が植えられた果物園が人気だ。果物の木の成長過程を眺め、実った果物を収穫できるようになっている。ブドウは3万ウォン(約3000円)、スモモは6万ウォン(約6000円)、ナシは7万ウォン(約7000円)、モモは8万ウォン(約8000円)で、「自分だけの木」を持つことができる。今年の分譲は全て終了しているが、1キロ当たり2000ウォン(約200円)で果物を収穫することができる。8月半ばから9月まではブドウ、10月にはナシを収穫する。
7月に果物園を訪れたヤン・ヒソンさん(36)は「スーパーで売っている果物しか知らなかった子どもたちが、木に実っているスモモを見て不思議そうにしていた。果物を目で見て、自分で収穫することができるので、教育的に素晴らしい」と語った。
加工体験室では、永同郡で生産されているさまざまな果物を使ってトーストやピザ、クッキー、ワインなどをつくり、味わうことができる。ラ・ミンギョンちゃん(6)は「小麦粉をこねた生地に刻んだ果物を加え、火の中に入れたら、お菓子になった」と、不思議そうな表情を浮かべながら話していた。体験は予約制(20-150人)で、利用料がかかる。
公園内には果物のオブジェのフォトゾーンや果物の花の香りいっぱいの散策路、芝生の広場があり、家族や友人、恋人と楽しい思い出を残すのにピッタリだ。果物の国テーマ公園の営業時間は午前9時30分から午後6時までで、毎週月曜日は休園。入場料は無料だ。