『殺人者の記憶法』ソル・ギョング「難しい役だった」

「最初から最後まで勉強だった」

『殺人者の記憶法』ソル・ギョング「難しい役だった」

 「アルツハイマーにかかった連続殺人犯」を演じたソル・ギョングの言葉だ。ソル・ギョングは28日午後、ソウル市中区の映画館「メガボックス東大門」で開かれた映画『殺人者の記憶法』(ウォン・シニョン監督)の試写会に出席し、演技の中で経験した大変さを振り返った。

 ソル・ギョングは「アルツハイマーは経験することも、病気になった人から間接的な体験を得ることもできず、こうではないかああではないかと想像しながら演じた。特に、監督の話をしっかり聞いた」と語った。

 ソル・ギョングは劇中、アルツハイマーで記憶をなくしていく、引退した連続殺人犯「ビョンス」を演じた。ビョンスは、スクリーンでの演技歴20年以上のソル・ギョングにとっても「大きな山」のようなキャラクターだった。ソル・ギョングは、扮装に頼らず体重を10キロ以上も落とし、実際に年を取り病気で衰えたかのように思える外見的変化を作り出した。

 またソル・ギョングは「きょう(28日)初めて映画を見たが、自分ばかり見ていた。映画を見るたびに感じるのだが、『もっとうまくやればよかった』と思う。次に見るときは、ちゃんと作品を見るようにしたい」と語り、完璧主義者らしい一面を見せた。

 『殺人者の記憶法』は、作家・金英夏(キム・ヨンハ)の同名ベストセラーを原作にした映画。アルツハイマーにかかり、消えていく記憶と死闘を繰り広げる元連続殺人犯が、村で起こる連続殺人事件の容疑者と出くわしたことでストーリーが展開する。ソル・ギョング、キム・ナムギル、AOAキム・ソルヒョンなどが出演し、封切りは来月7日。

パク・ミエ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>