釜山国際映画祭のキム・ドンホ理事長(80)=写真左=とカン・スヨン執行委員長(51)=写真右=が、辞任の意向を表明した。二人は8日午後、報道資料を通して「最近の一連の事態について責任を取り、退くことにした」と立場を明らかにした。これに先立ち7日、釜山映画祭の事務局職員らがカン・スヨン執行委員長の仕事の処理などを問題視し、映画『ダイビング・ベル』上映問題で退任していたイ・ヨングァン前執行委員長の復帰を訴える内容の声明を出した。
キム理事長とカン委員長は「ただし、いかなる場合にも映画祭は開催されなければならないので、あと2カ月もない今年の映画祭のため最善を尽くし、開催した後、10月21日の閉幕式を最後に映画祭を離れることを決めた」と表明した。
キム理事長は、初代執行委員長として釜山国際映画祭の始まりと成長を引っ張ってきた人物。2014年のドキュメンタリー映画『ダイビング・ベル』上映をめぐる論争で釜山市と映画祭の間に対立が生じた後、昨年5月に組織委員長へと推され、同年7月には理事長に就任した。女優出身のカン・スヨン委員長は、15年8月に共同執行委員長に就任した。